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ブレイク生むオーディション、デジタル使い熱量UP

特集 最新ヒット&ブレイクの作り方(3)

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

急速に進んだエンタ界のデジタル化を背景に、ヒットの作り方が大きく様変わりした。新たなスターを次々と生み出す「TikTok」や「オーディション」のトレンドからオンライン化でチャンスが広がる「バーチャルワールド」「カタログ」まで、ブレイク&ヒットの最新事情を探っていく。第3回で取り上げるのは「オーディション」。デジタルを活用することで、以前のリアリティーオーディション番組以上の熱量を生み出している。

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◇  ◇  ◇

この1年、社会現象を生んでいるのが、"オーディション発"のアーティストたち。サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生し、2020年3月4日にデビューしたJO1は、リリースするたびにオリコン1位を獲得。アジア最大級の音楽賞授賞式「MAMA(Mnet ASIAN MUSIC AWARDS)」では、「Best New Asian Artist」賞を受賞し、世界への第一歩を踏み出している。

20年1月からは、韓国JYPエンターテインメントとソニーミュージックによる『Nizi Project』がスタート。地上波の番組も巻き込んだ戦略で幅広い年齢層に認知が浸透し、プロジェクトから誕生したNiziUは国民的グループに。正式デビュー前に紅白歌合戦の出場を決め、史上最速出場の記録を塗り替えた。

海外勢では、韓国のENHYPENが、BTSを擁するHYBE(旧Big Hit Entertainment)とCJ ENMによる超大型プロジェクト『I-LAND』を通して結成。デビュー約45日間で3つの新人賞を獲得するなど破格の勢いを見せている。その勢いのままに、21年も"オーディション"は注目のキーワードとなりそうだ。

深さと広さの2方向戦略

古くはCHEMISTRYなどを生んだ『ASAYAN』(95年~02年)に見られるように、リアリティーオーディション番組で"視聴者を巻き込んでオーディションからブレイクを生む"システムそのものは、特段目新しいものではない。かつての番組との大きな違いは、豊富なデジタルコンテンツの供給とSNSが生む熱量だろう。

『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズの統括プロデューサーを務める吉本興業の神夏磯秀氏は「我々はGYAO!で配信する番組を制作しながらも、番組50%:デジタルコンテンツ50%という仕組みでやってきました」とし、番組本編以外の供給を重視していることを明かす。

実際に前回の『PRODUCE 101 JAPAN』では、本編未公開の映像や各練習生のパフォーマンスを個別カメラで撮影するなど、膨大なコンテンツが供給された。4月から本編の配信が始まる『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』でもその方針は変わらず、むしろ「デジタルコンテンツの比重を増やしていくことが、今作の新たな挑戦です」(神夏磯氏)と語る。

オーディションに関連するデジタルコンテンツの比重が増えることで、視聴者が求めるアーティスト像や、チャンスをつかむ人も変わってくると神夏磯氏は話す。「歌やダンスがうまく、ビジュアルが優れているのは大前提ですが、デジタルコンテンツが豊富な今の時代は、人柄やトーク力、キャラクターもファンにしっかり伝わります。より個性を磨かないと選ばれない時代になっているかと思いますし、逆に言えば、個性があればいくらでもチャンスがある時代だと考えています」(神夏磯氏)

もう1つ、21年の新たな傾向となりそうなのが、NiziUの認知度拡大に大きな力を果たした「地上波テレビ番組の活用」だろう。『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』では『濃縮PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』と題する30分番組を毎回放送。6月13日の最終回には生放送も決定している。

熱狂的なコア層をつかむ「深さ」と、一般層への認知度を高める「広さ」。この2つのベクトルでデビュー前にファン層をいかにつかむかが、21年の"オーディション発"の見どころかもしれない。

台風の目はHYBE

BTSやTOMORROW × TOGETHERらが所属するHYBE(旧Big Hit Entertainment)の日本法人HYBE LABELS JAPANが主催し、ファンの期待を集めているのが『&AUDITION』だ。前述のENHYPENを生んだプロジェクト『I-LAND』に参加した5人と共に新しいグループとして活動する、新メンバーを募集する。

『I-LAND』は、CS放送MnetとABEMAを通して日韓同時に放送したことが、日本での熱狂の1つの要素につながった。現在のところ、公開オーディションであるかは明かされていないが、メンターにBig Hitのパン・シヒョク代表や音楽プロデューサーのPdogg氏、パフォーマンスディレクターのソン・ソンドゥク氏、スペシャルアドバイザーに作曲家兼音楽プロデューサーの今井了介氏、UTA氏を配した豪華布陣を見る限り、公開型オーディションであることはほぼ間違いないだろう。

このプロジェクトから誕生するボーイズグループは21年にデビュー予定だ。HYBE LABELS JAPANが放つグループが、日本からグローバルに向けてどんな施策を展開し、どんな活躍を果たすのか期待が集まる。

『PRODUCE 101 JAPAN』のフォーマットを生み、HYBEとの共同プロジェクト『I-LAND』も成功に導いたCJ ENMは、ガールズグループを作る独自のオーディションプロジェクト『Girls Planet 999』の始動を発表した。オーディションの模様は、年内にABEMAで日韓同時に無料配信することも決まっている。応募資格は日・中・韓の3カ国の女性。芸能事務所に属していても、デビュー経験があっても応募できるとし、すでに知名度のある人材が参加することも予想される。

なお、22年には、HYBEとアメリカのユニバーサル ミュージック グループがタッグを組んだオーディション番組も始動する予定だ。HYBE側はアーティストの発掘と育成、ファン向けの施策を展開し、ユニバーサル ミュージック グループ側は、音楽制作や世界配信、番組制作を担当し、グローバル・ボーイズグループのメンバーを選抜していく。この巨大プロジェクトがローンチすれば、国や地域の枠を越えた新たなヒットの仕組みづくりが、さらに大きく進化しそうだ。

SKY-HIの本気に期待

グローバルを目指す人材が中国でのチャンスをつかみに行っているのも21年の新たな傾向だ。「WeTV」(テンセントビデオ)で配信されたサバイバルオーディション番組『創造営2021』は、90人中17人が日本人。元ジャニーズJr.の羽生田挙武や、『PRODUCE 101 JAPAN』に出演した井汲大翔、BATTLE BOYS(スターダスト所属)の佐藤永翔、INTERSECTION(エイベックス所属)のメンバーなど、すでに国内でキャリアや知名度を積んだ名前が目立つ。同じく配信中の『青春有尓3』には、ソニー・ミュージックレーベルズから橋本裕太が参加している。

いずれのオーディションも、誕生グループは期間限定の活動。集中的に中国で活動することで現地マーケットに基盤を作ることは、本人たちはもちろん、彼らが所属するプロダクションにとっても大きな魅力に違いない。

日本発のプロジェクトの中で、本気でグローバルを目指す気骨を感じるのが、ラッパーでシンガーソングライターのSKY-HI(AAAの日高光啓)が立ち上げたオーディションプロジェクト『BMSG Audition 2021-THE FIRST-』だ。20年9月にマネジメントレーベル会社「BMSG」を自ら設立したSKY-HIは、年内にこのオーディションを通して5人組(予定)のボーイズグループを誕生させる予定だ。BMSGのホームページには、自身が感じている危機感が赤裸々につづられている。

「ダンス&ボーカルといえばK-POPという時代になってから随分と経った。特にクオリティと手数の多さでは大きく水を開けられてしまった。僅か10年ほどで、である。次の10年で、本気で追いついて、アジアから世界へ新しい風を巻き起こすつもりである」(原文ママ)

自身もダンス&ボーカルグループで経験を積み、さらにはラッパーとして海外のアーティストと交流してきたなかで、どのような道筋を作っていくのか。

特集 最新ヒット&ブレイクの作り方(4)「JO1輩出のオーディション 第2弾はデジタルフル活用」>>

(ライター 横田直子)

[日経エンタテインメント! 2021年4月号の記事を再構成]

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