エレガンスの決め手は微差にあり
「濃紺無地」を制するテクニック4カ条
スーツ本来のエレガンスを演出するために紺無地は欠かせない。ミッドナイトブルーの貫禄を損なうことなく、己の個性を主張する。シャツ、タイ、チーフなど、細部で差を演出することだと心得よう。
Technique 01 同色系の無地コーデで王道を行く

ブルーのグラデーションが紺無地スーツの王道
紺無地スーツの邪魔をしないベーシックな着こなしを実践するなら、サックスブルーの無地シャツに、紺無地のシルクタイがベスト。白シャツを合わせてしまうとストイックになりすぎてしまうので、ブルー系シャツでグラデーションにしよう。全て無地でまとめて、白リネンチーフをTVフォールドで挿すのが、ビジネスでの王道スタイルだ。
Technique 02 タブカラーの立体感がエレガンスを生む

タイドアップ姿をノットとともに格上げ
いつものシャツをタブカラーにするだけで、タイのノットがきれいに持ち上がり、Vゾーンの奥行きが抜群に際立つようになる。その際、タイは柄入りにしておくと、洒落感にも一段と磨きがかかって見える。タイの立体感をより愉(たの)しむなら、スリーピースを組み合わせる。クラシックな装いをワンランクアップさせて堪能することができる。
Technique 03 ダブルにはコンパクトノットでアンバランスを愉しむ

太ラペルに小ノット このバランス感が今どき
ダブルの狭いVゾーンには、タイのノットをコンパクトに組み合わせることで、雰囲気をガラリと一変させられる。タイは写真のようなセッテピエゲなど、芯なしのモノを選ぶことで、ノットがキュッと小さく仕上がる。ダブルブレスト特有の太いラペルとの対比を愉しむ。このメリハリのある表情が、胸元全体に程よいアクセントを生むのだ。
Technique 04 同色のシルクチーフで控えめな華やぎを

胸元で静かに語る 控えめなエレガンス
シングルながら、ピークトラペル仕様になった艶やかでエレガントなスーツを身にまとう。シックなミッドナイトブルースーツの雰囲気を損なわないようにするためにも、胸元を飾るシルクのチーフは、同色のネイビーに留める。柄入りチーフも洒落て見えるだろうが、ミドルの控えめな華やぎを演出するなら、ここはあえて紺無地を選びたい。