「同じ生地を使ったパンツも展開しているので、セットアップで着用すると統一感が生まれます。足元は白のスニーカーで軽快にまとめたいですね」

セットアップで着用した例。全身をグレーやベージュなどの中間色でそろえるコーディネートも近年のトレンドだ

フィッシングウエアに着想 暖かい日も快適

「少しずつ外出の機会が増えてきたこともあり、ナイロンアウターの需要は高まっています。多くの方が学生時代からなじみ深いアイテムなので、他のアウターより手に取りやすいというのも背景にあるかもしれません」

そう語るのは、長野県松本市にあるC.COUNTLY(シーカウントリー)店主の笠原雄太氏。選んでくれたのは日本発のENDS and MEANS(エンズアンドミーンズ)の一着。フィッシングジャケットに着想を得たデザインが特徴だ。

ワークウエアやミリタリーウエアをベースにした、普遍的な日常着を手がける国内ブランドの一着。生地には、気温に応じて体感温度を調整する「クールマックス オールシーズン テクノロジー」を採用。ライトグレー、ブラウン、ブラックの3色がある。ENDS and MEANS / Fishing Jacket 3万9600円

「合計で6つあるポケットや、メッシュ仕様の裏地にフィッシングウエアの要素が見られます。肌寒い日に羽織るのはもちろんですが、暖かい日でもさらりとした着心地を保ってくれます。街着としてだけでなく、ちょっとしたアウトドアのシーンでも使えますよ」

裏地は通気性を高めるためメッシュ仕様。暖かくなっても使えそうな一着だ

すっきりとした短めの着丈も目を引く。特に相性のいいボトムスやインナーはあるのだろうか。

「シルエットのバランスをとるなら、ややワイドなパンツを合わせたいですね。インナーには柄付きの着丈が長いシャツを合わせて、裾をのぞかせると適度なアクセントになります」

身幅は広めだが、着丈はやや短め。丈の長いシャツとのレイヤードもしやすい

シックな色味 ビジカジでも使える高機能アウター

東京都目黒区、東急電鉄中目黒駅近くにあるHOSU(ホス)の札場武蔵氏にも話を聞いた。紹介してくれたのは、フィッシングウエアブランドのFoxfire(フォックスファイヤー)とコラボレーションした一着だ。

1982年創業の日本のフィッシングウエアブランドの一着。深みのあるインディゴカラーはHOSUの別注だ。Foxfire×HOSU / GORE-TEX アーバントレックジャケット 3万6080円

「魚釣りをする際の使いやすさを追い求めた、質実剛健なものづくりが特徴です。サオを振る『キャスティング』の動作を補助してくれる立体的な服の構造がその例ですね。このつくりは自転車や車に乗る際にも役立ちます。トレンドを意識しすぎない硬派なデザインも魅力です。一着持っておけば、流行に左右されず着続けられますよ」

フード部分を取り外せば、よりシンプルなブルゾンとして着られる
持ち運びに便利な専用袋つき。バッグに入れておけば、朝晩の寒さへの備えにもなる

防水・透湿機能を備えた「ゴアテックス」生地もポイントだ。その中でも特に軽量な「パックライト」を用いている。

白のシャツやテーパードの効いたボトムスと合わせて上品に。ビジネスカジュアルとして着用する人も多いという

「一般的なナイロンウエアに用いられることの多い『ゴアテックス』はごわごわとした肌触りがネックですが、『パックライト』は柔らかくて軽い。たたんで持ち運びもしやすいです。もしはっ水機能が落ちてきたら、布の上からアイロンを当てることで、再び水をはじくようになります。そういった意味でも長年付き合っていける一着ですね」

文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/)


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