アサヒが家庭用ビールサーバー 「氷点下」も楽しめる

日経クロストレンド

2021年4月7日の発表会に登壇したアサヒビール専務取締役マーケティング本部長の松山一雄氏と、経営創造本部経営変革室の鹿子由香里氏(写真撮影:北川聖恵)
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アサヒビールは会員制の家庭用生ビールサービス「ドラフターズ」を2021年5月25日に開始する。家庭用に独自開発したサーバーを貸し出し、2リットルの「スーパードライ」のミニ樽(たる)を毎月2回定期配送する。飲食店で提供していた氷点下に冷やして飲む「エクストラコールド」が自宅で飲める。初年度は3万人限定で応募を受け付ける。キリンビールの先行サービス「ホームタップ」から遅れること4年、「会員と共創する戦略」でキリンを追撃する。

月額7980円、「エクストラコールド」に対応

「ドラフターズ」は、月額7980円(税込み)で毎月2回、2リットル入り「アサヒスーパードライ」ミニ樽(たる)を自宅に定期配送する。初回に貸し出される「本格泡リッチサーバー」に樽をセットすれば、自宅でも飲食店で提供されるようなきめ細かい泡の生ビールが楽しめる。ミニ樽は1本あたり1980円(税込み、送料別)で追加注文もできる。

本格泡リッチサーバーは業務用サーバーで培った技術を生かし、クリーミーな泡が抽出できるように開発した。4~6度の通常の温度帯に加え、氷点下2度から0度の「エクストラコールド・モード」も設定可能。限られた飲食店でしか飲めない「スーパードライエクストラコールド」が自宅でも飲める。

氷点下2度から0度の「エクストラコールド・モード」も設定可能(画像提供:アサヒビール)

コロナ禍で外食機会が制限され、在宅時間が長くなったことで「家族ともっとだんらんを楽しみたい」「家でも本格的な生ビールを飲みたい」といった家庭内での楽しみを求める声が増加した。

電子商取引(EC)や宅配に対する需要の高まりも顕著だ。同社によると、20年4月に発令された緊急事態宣言以前は個人消費に占めるオンライン購入比率が約17%だったのに対し、同宣言期間中は約23%に増加、宣言が解除された後も約20%で推移している(マクロミル調べ)。家飲みの頻度が増えているが、一方で、キャンプを中心にアウトドア市場も活性化し、場所やシーンを問わずいつでも自由にお酒を楽しみたいと考える人も多くなっていることが分かった。

そこで、「ビールに、自由と冒険を。」をスローガンにドラフターズのサービスを導入することにした。ドラフターズとは、「うまい生ビール(ドラフトビール)で人生をもっと楽しむ、いい大人たち」を表現した造語で、同サービスの会員を指す言葉でもある。

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「会員とつくり上げるサービス」で差異化
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