Men's Fashion

クロノグラフ 腕時計を「操る」楽しさが魅力

編集長探訪

編集長探訪 腕時計編(3) ゼニス

2021.4.24

腕時計は、小さなボディーに超絶技巧の装飾と複雑な機構がぎっしりと詰め込まれた、精緻なワンダーランドといえます。その美しく、個性あふれる世界を一緒に堪能しませんか。「編集長探訪 腕時計編」はメンズファッション編集長が話題の時計ブランドに足を運び、ビジネススタイルに合う腕時計を探る訪問記。ユニークな売り場の映像とともにお届けします。今回のテーマは「クロノグラフ」です。




子供のころ、ロボットやリモコンカーに憧れた人は多いのではないでしょうか。機械を操作する面白さ。それに魅了されるのは子供だけではありません。大人だってつい、手を伸ばしてしまうものです。そして時計も、同じような魅力を備えています。とりわけ「操る楽しみ」を存分に味わえるのが、ストップウオッチ機能を備えたクロノグラフでしょう。ストップウオッチは経過時間を計る計器のことを指すのはご存じでしょう。クロノグラフで人気が高いゼニスを訪ねました。(↓下の画像をクリックすると映像へ)

「ゼニスといえば、エル・プリメロ」と言われるほど有名なムーブメントがあります。50年以上前に開発された、世界初の高振動クロノグラフムーブメントのことを指します。改良を重ねて今、進化したエル・プリメロがゼニスのクロノグラフに息づいています。

「そのアイコニックな存在が『クロノマスター スポーツ』です」とゼニスブティック 銀座のブティック マネージャー、村田祐一さんが教えてくれました。「本来、時計は時刻を知るために『見る』ものですが、クロノグラフは『操る』楽しみがあります」。そう言いながらリューズの上下に配されたボタンを押すと、文字盤の中央にあるインダイヤルの針が動き出しました。

「このクロノマスター スポーツは通常1分で1周する秒針が、10秒で1周するのです」。高速でぐるぐる素早く回る秒針の動きに目が引きつけられます。でも実際、何かを計測するために、クロノグラフの機能を使う人はほとんどいないそうです。ただ、ボタンを押して、素早く時を刻む針の動きを目で追うだけで、何だかわくわくします。ギミックの楽しさが、心を刺激するようです。