予算20万円超 最高を極める高機能ノートPC6機種最新ノートPC予算別ナンバー1決定戦(予算20万円以上)

日経PC21

日経PC21編集部がお薦めの最新パソコンを予算別に紹介していくシリーズ。予算が20万円以上、もしくは上限を考えずに、今、最も魅力的なパソコンを手に入れたいなら、各社のフラッグシップモデルを狙いたい。製品群としては、スタンダードノートではなく、各社が技術開発でしのぎを削っているモバイルノートになる。

カーボン製のボディー「VAIO Z」

イチ推しは3月に発売した「バイオZ」だ。バイオは、ソニー時代から「Z」シリーズで、それまでにないパソコンを世に送り出し続けてきた。今回のバイオZも、その名に恥じない一台。ボディーをカーボン素材で立体成型し、CPUもハイパフォーマンス版の第11世代コアiプロセッサーを採用した。店頭モデルは、最廉価でも実売で30万円を超える高級ノートとなる。

VAIOの「VAIO Z VJZ14190311B」はパソコン初のフルカーボンボディー。14型ながら958グラムと軽量だ。CPUもハイパフォーマンス版の第11世代コアiプロセッサーと高速だ。実売価格は31万円前後
「VAIO Z VJZ14190311B」(VAIO)
●CPU:コアi5-11300H(3.1GHz)●メモリー:16GB●ストレージ:512GB SSD(PCIe)●ディスプレー:14型(1920×1080ドット)●光学ドライブ:なし●端子類:USB4タイプC(サンダーボルト4対応)×2、HDMI出力●Wi-Fi:Wi-Fi 6●サイズ:幅320.4×奥行き220.8×高さ16.9ミリ●重さ:958グラム●オフィス:ホーム&ビジネス2019
サンダーボルト4兼用のUSB4を2つ搭載。通常のUSB端子はないため、外付けHDDやUSBメモリー、有線LANなどを使いたい場合は、別売のドッキングステーションなどが必要になる
軽量と高剛性を兼ね備えるカーボン素材。全面採用は「バイオZ」が初だ。金属製ボディーとは手触りがひと味違う
パームレスト部は、指紋による汚れが目立ちにくい塗装を施した
ウェブカメラはフルHD画質となる有効207万画素。一般的なウェブカメラ(100万画素以下)より画質が良い。ウィンドウズハロー対応の顔認証にも対応する
キーボードも新設計で、フルピッチ(19ミリ)でキーストロークも1.5ミリへ改善。タッチパッドも大型化したが、クリックボタンは小さくて打ちにくい印象を受けた
ディスプレーを開くとヒンジが立ち上がり、キーボード面がわずかに傾斜。手首への負荷を減らす設計。付属するACアダプターも小型で、持ち運びしやすい

ビジネスパーソンに定評「Let's note SV1」

このほか、ビジネスパーソンに定評があるパナソニックの「レッツノートSV1」、世界最軽量を追求し続ける富士通の「ライフブックUH」シリーズ、ビデオ会議への対応を強化したNECの「ラヴィ・プロ・モバイル」など国内ブランドのフラッグシップ機がそろう。

パナソニックの「Let's note SV1 CF-SV1DFNQR」はブルーレイドライブとLTEを搭載したビジネス向け全部入りモバイルノート。最新モデルはCPUを第11世代コア i プロセッサー、メモリーも16ギガへ強化。実売価格は38万2000円前後
「Let's note SV1 CF-SV1DFNQR」(パナソニック)
●CPU:コアi7-1165G7(2.8GHz)●メモリー:16GB●ストレージ:512GB SSD(PCIe)●ディスプレー:12.1型(1920×1200ドット)●光学ドライブ:ブルーレイ(BDXL対応)●端子類:USB3.1タイプC(サンダーボルト4対応)、USB3.0×3、HDMI出力、アナログRGB、LAN、SDカードスロット、ナノSIMカードスロット●Wi-Fi:Wi-Fi 6●サイズ:幅283.5×奥行き203.8×高さ24.5ミリ●重さ:1.169キロ●オフィス:ホーム&ビジネス2019
最新規格のサンダーボルト4(USB PD対応)を搭載する一方で、旧規格のアナログRGBなどにも対応する
ウェブカメラはフルHD対応の有効207万画素という高画質仕様。ウィンドウズハロー対応の顔認証にも対応する
携帯ノートながらブルーレイの光学ドライブを搭載する
ユーザーが自分で交換できる着脱式バッテリーもレッツノートらしい特徴
次のページ
868グラムの超軽量「LIFEBOOK UH95/F1」