――国内では若い社長になります。引き継ぐ時はどんな気持ちでしたか。

「創業者から非創業者へのバトンの手渡しは大きな責任を伴いますし、自分1人だけのキャリアではないと感じました。これまでチャレンジする中で、自分の後ろに空間があることで柔軟に動くことができましたが、社長になると後ろには壁があり、前に出るしかありません。私がかつてそうだったように、社員がチャレンジできるような後ろの空間を作らないといけないということで、ピリッとしました。実は2週間、返事できなかったのです。社長になるまでは『自分が社長をした方がもっとうまくいくのに』とか考えたりもしました。ただ、いざバトンが回ってくると、その場で回答できないものですね。サポートしてくれる仲間がいるのはありがたかったです」

社内外に相談相手

――仕事上の相談相手はいますか。

「今の私の悩み事を相談できる先輩は社内だけでなく、社外でも持つようにしています。ネットワーキングがうまい経営者と違い、私は比較的内向きな性格です。社外のプロフェッショナルにネットワーキングを作るのを助けてもらいました。この立場で痛感するのは、悩むのはテクニカルな話ではなく、普遍性の高い部分で悩むのだなということです。別の会社で同じ立場になっている人に相談したくなります」

「同年代で活躍している人から刺激を受けることもありますよ。自分の世代のビジネスパーソンや社会人がもっとプレゼンス(存在感)を上げてもいいと思います。自分よりも早くこの立場になった人からアドバイスをいただいているし、今後そうなりたいと考えている人にアドバイスすることもあります。これまでに私がいただいたものをより高い次元にして、次の世代に受け継いでいきたいです。逆に、経験が少ない人から学ぶこともあります」

(構成は大鐘進之祐)

森亮介
2006年京都大学法学部卒。07年ゴールドマン・サックス証券入社。投資銀行部門で生命保険会社を含む金融機関に対する財務アドバイザリー業務に従事。12年ライフネット生命保険入社。企画部長、執行役員、取締役を経て、18年6月から現職。37歳。

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