神話の反対というのは、当然今はいわれていない話です。そこからイノベーションが生まれるかもしれない切り口のはずです。その中で2つの軸を取り、それぞれ相反する形容詞を入れて、下の図の3に示したような4象限のマップを作ります。この図では、「先生あたりの生徒が多くても効果的な教育×リアルの教室で行われる教育」や「バーチャルで先生の存在しない教育」には手垢がついておらず、新たな切り口が生まれる可能性があるものといえます。

どうせブレーンストーミングするのであれば、あまり手垢がついていない部分に絞ってアイデアを出すことで、新たな切り口を提示することができます。

たとえば、リアルな場で行われるけれどリアルタイムのインターネット上の集合知を教材にする授業や、ユーザー同士で学びやすくできるソーシャルラーニングのオンラインプラットフォームなどが、具体的なアイデアとして出てきます。

この手法は、ある市場の既存のルール(常識)を列挙し、それを逆張りするというようなブレーンストーミングの手法としても使うことができます。

THINKING
今までの常識は何か? それを壊す新たな軸は何か?
佐宗邦威
BIOTOPE代表/チーフ・ストラテジテック・デザイナー
大学院大学至善館准教授/多摩美術大学特任准教授
東京大学法学部卒業、イリノイ工科大学デザイン研究科(Master of Design Methods)修了。P&G、ソニーをへて、戦略デザインファーム「BIOTOPE」を起業。BtoC消費財のブランドデザインやハイテクR&Dのコンセプトデザイン、サービスデザインプロジェクトが得意領域。著書に『直感と論理をつなぐ思考法』『ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION』など。

世界のトップデザインスクールが教える デザイン思考の授業 (日経ビジネス人文庫)

著者 : 佐宗 邦威
出版 : 日本経済新聞出版
価格 : 1,045 円(税込み)

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