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新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、突如としてリモートワークを迫られた人は多いだろう。今後もいっそう定着が進むと予想される一方、職場のメンバーとの関係性をどう構築し、どのように最強のチームに成長させていくかといった課題は残る。今回紹介する『職場の「感情」論』は、心理学の研究結果やデータなどを踏まえてコロナ禍におけるマネジメントの一つの方法論を示してくれる一冊だ。

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相原孝夫氏

相原孝夫氏

著者の相原孝夫氏は人事・組織コンサルタントで、HRアドバンテージ社長です。1965年、栃木県生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科博士前期課程を修了。マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(現マーサージャパン)副社長を経て、2006年にHRアドバンテージを設立し現職に就きました。人材の評価・選抜・育成、組織開発に関わる起業支援を専門にしています。主な著書に『会社人生は「評判」で決まる』『ハイパフォーマー 彼らの法則』『仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか』などがあります。

リモートワークで増える離職

リモートワークで、心身に不調を来して離職する人が増えているようです。背景にはコミュニケーション量の絶対的な不足に加えて、文字を中心としたやり取りが時に攻撃的な印象を与えるという問題があります。パソコンの操作状況の監視などを原因に「リモートハラスメント(リモハラ)」「テレワークハラスメント(テレハラ)」といった精神的苦痛を訴える例も出ました。

ストレスが蓄積されやすくなった中、上司には高度なマネジメント能力が求められるようになりました。仲間のバーンアウト(燃え尽き症候群)を避けるために、どのように信頼関係を醸成すればいいのでしょうか。著者はリモートワーク導入の「最良のシナリオ」として、以下の項目を例示しています。

・各人の役割や成果が明確に定められている
・進め方については当人に委ねられている
・社員は自立的に仕事をする
・マネジャーは適宜必要なサポートを行う

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