東京から新幹線で約1時間、車なら約2時間ーー。緑に囲まれた別荘地、軽井沢は最近、リモートワークの拠点としても人気の場所だ。非日常感にあふれる現地のホテルでの滞在は、格別なものがある。軽井沢でのホテルステイを今回、3つえりすぐり、ご紹介しよう。
季節ごとに工夫を凝らしたおもてなしで、思い出に残る滞在を演出する星野リゾートにとって、軽井沢は発祥の地だ。ラグジュアリーリゾート「星のや軽井沢」(2005年7月開業)は、5月15日から水上の特別席での花朝食という初の華やかなプランを提供する。
6月15日までの間、1日1組限定という「プライベート花朝食」は、野鳥の森の入り口にあるケラ池の水上に特別席を設け、カーネーションやシャクヤクなど春の花がテーブルを彩る。ゲストは池底に固定された透明のアクリル板の上を、あたかも水上を歩くかのように渡り、テーブルに着く。

花朝食は4種類のフラワービネガーからチョイスできるフラワーサイダーでの乾杯から始まり、エディブルフラワーを使い、アカシアの花のハチミツドレッシングをかけたフラワーサラダなど、まるでテーブルに春の花が咲いているかのよう。
デザートにも栗の花のハチミツを使った麹(こうじ)甘酒のブランマンジェにラベンダーやエルダーフラワーのジュレなど花の香りが漂い、カーネーションの工芸茶と共に、ゆっくりと新緑を愛でながらの朝食タイムが楽しめる。(1人1万1千円、サ―ビス料・宿泊料別)

星のや軽井沢は「谷の集落に滞在する」がコンセプト。水辺での時間を楽しみながら、施設の温泉にゆったりとつかったり、スパを楽しんだり。特別な水上の花朝食に、四季の食材を生かした夕食も加われば、まさに極上スポット間違いなしだ。