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どうする「小1の壁」 子どもの放課後いくらかかる?

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NIKKEI STYLE

小学1年生が入学して2週間ほどたつでしょうか。給食も始まり、学校生活にも慣れ、少し落ち着いてきた頃かもしれません。子どもが小学生の時期はいわゆる「ため時」といわれています。今では幼児教育・保育の無償化により、働くために保育園に預けてもさほど負担する費用は多くはないのでしょうが、小学校時代はさらに学校に支払う費用負担は少なくなるケースが多いようです。かつ、親にとっては保育園のような送り迎えから解放され、今までよりも働けることが期待できる時期でもあります。放課後は子どもを預け、今まで以上に働きたいと思っている方もいることでしょう。

ですが、小学校に入学したばかりではまだ、放課後の時間を子ども自身が判断して過ごすことができません。そのため、子どもが放課後の時間を過ごせる場所が必要になります。核家族が多い今では、その場は学童保育などの施設となり、安全で有意義な時間を過ごさせようとするあまり、お金をかけすぎ、「ため時」がため時とならないご家庭もあります。

子育ての価値観は人それぞれですから、かけるお金についても考え方次第というところがありますが、やはりかけすぎは考えものです。

共働き家庭に訪れる「小1の壁」

ようやく送迎の負担から解放される小学生になったはずなのに、朝は「カギをきちんとかけているだろうか」と心配しながら出勤し、毎日仕事から急いで帰宅……。小学生になったのに意外と手がかかると思ってはいないでしょうか。

また、子どもが小学生に上がると時短で働けない、参観日や保護者会などで休みを取らなくてはいけない日が増えるなど、期待していた働き方、暮らし方ができていないと感じる人もいるでしょう。そのために、働き方を変えようか、仕事の継続自体を考えてしまうような事態になる場合もあります。このように、子どもが小学1年生になるときに共働き世帯が直面する問題を「小1の壁」といいます。

「ため時」にきちんとためるには、できればこの壁を乗り越えたいもの。4年生、5年生と大きくなれば、放課後の過ごし方への心配は少なくなるはずです。不安の大きい時期だけ、子どもの居場所を利用するのは仕方がありませんが、同時に少しずつ生活の仕方、留守番の仕方を教えていく時期。環境の変化や暮らし方の変化で、親子共に戸惑ったり困ったりしがちです。子どもの居場所の特徴を知り、上手に付き合っていきたいものです。

仕事を続けるために「学童保育」

仕事を続けることを想定している人は、お子さんが小学校に入学する前から「学童保育」を探し、入所できる準備を進めてきたと思います。今まで仕事をしていなかった人のなかにも、子どもが小学校に入学してから働く予定だからと、学童保育へ申し込んだ人もいるでしょう。

学童保育には市区町村が主体になって運営する公立(公設公営、公設民営があります)のものと、民間企業が運営するものがあります。また、最近では親が働いている、いないにかかわらず学校帰りにまっすぐいける「放課後居場所事業」が増えてきています。また、1度家にランドセルを置いてから行く「児童館」も昔から変わらずありますし、子どもが放課後の時間を過ごす場所は、いろいろです。中にはこのような子どもの居場所を利用せず、親が帰るまで塾や習い事に行かせるというご家庭もあります。

ここで少し気にしたいのはそれぞれの費用です。「放課後居場所事業」「児童館」は、施設によって事前の申し込みや登録が必要ですが、基本的にお金がかかりません。

学童保育は少し違います。指導員が子どもの宿題やある程度のスケジュール、おやつなどの面倒を見てくれるので、費用がかかります。公立の場合では月4000~8000円程度で、別途おやつの実費がかかるところが多いようです。私の経験では、おやつ代は学童保育料とは別に、月に2000円前後かかっていました。夏休みなどの長期休暇は基本的にお弁当持参で参加できます。ただ、親にとってはこのお弁当作りが負担になりがちです。

民間学童になるとその費用は跳ね上がります。ただし、単に料金が高くなるのではなく、公立の学童保育より遅い時間まで預かってくれたり、英会話やその他、塾の機能を備えていたりします。バスで送迎をしてくれるというところもありますし、週に2日、3日と日数を決めて通うこともできるため、利用の仕方により料金には大きな幅があります。長期休暇にはお弁当を出してくれるところもあります。金額の目安としては、月に4万~10万円ほどと考えておけばよいでしょう。

また、塾や習い事であれば、週に1度程度通うもので月に1万円程度は必要でしょう。

利用する場所により、負担する金額も様々です。子どもの過ごし方と支払う料金は、双方をてんびんにかけつつ慎重に検討をしたほうがよさそうです。

ため時に過度な支出をしない

子どもの放課後の居場所を充実させようと思えば、お金はいくらでもかけられることがお分かりいただけたでしょう。必要な教育費と言ってしまえばそれまでですが、貯金ができないほどの費用負担をしてしまっては、せっかくのため時が生かされず、本末転倒のようにも思います。

小1の壁を乗り越えるために様々なサポートがほしいのであれば、お金を多く払って民間を選んでもよいと思います。ですが、学童保育が必要で、親の仕事などに制限がかかりやすい時期は一時です。やがて子どもがひとりで留守番をし、塾などに行くようにもなるでしょうから、公立の施設を上手に、または民間は時期を決めて利用し、大変な一時期を乗り越えていくというのも一考です。

ため時は何度もやってきません。ため時を生かし、将来の進学費用や家族が暮らしたり楽しんだりできる資金作りを目指せるよう、過度の支出を長期間だらだらとしないように注意していきましょう。

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、これまでの相談件数は2万3000件を突破。著書に『はじめての人のための3000円投資生活』『年収200万円からの貯金生活宣言』など。オンラインサロン「横山光昭のFPコンサル研究所」を主宰。

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