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カップヌードルにも高プロテイン 味そのまま、低糖質

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日経トレンディ

カップヌードルにも、ついにプロテインブームが到来した。日清食品が新発売した「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」が押し出すのは、15グラムのたんぱく質だ。開発の最大の難所は、伝統的な味を守りつつ、たんぱく質をどこにどれだけ「隠す」かの振り分けだった。「ゴールはカップヌードル」。即席麺史上初めての挑戦が始まった。

カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質の味は、レギュラーとシーフード(どちらも実勢価格・税込み222円)の2種類。2021年4月5日より、全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで順次展開していく。

大きく変えたのは、たんぱく質の量だ。単にたんぱく質のパウダーを追加するわけではなく、麺とスープ、サイコロ状の具材「謎肉」の中に15グラムも入れ込んだのだ。付加価値を付けつつ、カップヌードルの味は「そのまま」にすることを目指した。

15グラムのたんぱく質、いったいどこに?

カップヌードルが誕生したのは、今から50年前の1971年。73年に「カレー」、82年に「チリトマト」、84年に「シーフード」を追加し、4種の定番を築いてきた。健康が気になる人向けに、カロリーを約半分にした「ライト」(2009年発売、19年終売)は発売から7カ月で年間売り上げ目標の40億円を達成。さらに脂質50%オフ・糖質40%オフにした「ナイス」(17年発売)は発売から39日間で累計1000万食を突破している。しかしカップヌードルブランドとして、たんぱく質を押し出した商品はなかった。

近年のカップヌードルは、「味噌」「旨辛豚骨」といった新味を立て続けに投入し、3年連続で売り上げを伸ばしている。そこに、新型コロナウイルス感染症の広がりを受け、健康志向の高まりや自宅トレーニングの時間が増えたことで、たんぱく質の需要が急拡大してきた。

日清食品マーケティング部でブランドマネジャーの白沢勉氏は、「商品数を増やしたのは、より広い層のニーズに応えるためです。30~40代がメインターゲットであることに変わりはありませんが、たんぱく質を求める声が若い世代に多くみられました。次世代ファンを増やす狙いもあり、20年春ごろから今回の新商品の企画をスタートさせました」

コンビニで伸びているプロテインバーなどを研究し、たんぱく質15グラムが最適であると判断。ただし、特定の場所に集中して入れ過ぎると、たんぱく質特有の香りで味わいが変わってしまう。同部で開発の中心を担った渡辺真氏は、「『おいしさそのまま』が予想外に難しかったのです。15グラムのたんぱく質を、麺とスープ、謎肉にどんな割合で入れるか、そこが最大の課題でした」

「ゴールはカップヌードル」。2人が口をそろえる、味を変えない挑戦が幕を開けた。まずは既存のカップヌードルの具材に、たんぱく質がどれだけ含まれているかを算出。追加できる幅を探った。最も味に差が出やすいスープに加え過ぎると、カップヌードル特有のペッパーが利いた風味が消えてしまう。麺や具材から染み出す味も全体に影響するため、それぞれの限界値を調べていったという。

通常、麺は小麦のみで作るが、内層に食物繊維を練り込むことで、小麦に含まれる糖質分をカットしている。外層と内層どちらにもたんぱく質を加えるものの、入れ過ぎると弾力性がなくなり、切れやすいボソボソとした食感になる。許容できるのは10グラム程度。全体の6割強に当たる量だった。

謎肉は、主に豚肉や大豆、野菜などで構成される。「豚肉はもともとたんぱく質を多く含むため、たんぱく質を新たに追加するのではなく、豚肉などの構成比を上げることで解決しました」(渡辺氏)。スープ、麺、謎肉の味のバランスを考えつつ、最終的にはスープで味を微調整し、20年末の完成に至った。試作品の数は20以上あり、開発段階のものを含めれば数えきれないという。

一般的なカップヌードルのレギュラーと、PRO 高たんぱく&低糖質を食べ比べてみた。スープはペッパー感が多少マイルドになり、麺は弾力感が若干弱いが、意識して食べなければ違いはほとんど気にならない。謎肉は肉々しく、かみ応えがあった。これだけ手軽にたんぱく質を取れるのなら、PROに乗り換える価値は十分にあると感じた。

すでに仕入れ注文が殺到し、生産数を増やして対応している状況だ。コッテリーナイスは終売予定で、今後は年間商材としてPROに力を入れていくという。コロナ禍では、ストック可能でアレンジ料理がしやすい袋麺の売り上げが伸び、カップ麺は押され気味。国内の人口が減少していることも考えると、新たなファンをつくることが急務といえる。PROの挑戦が若者に受け入れられれば、カップ麺市場が盛り返す切り札になる。

(日経トレンディ 寺村貴彰)

[日経トレンディ 2021年5月号の記事を再構成]

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