「しゃべりすぎ」はかえってマイナス

――最終面接のポイントを教えてください。

「主に経営層が担当する最終面接、突破するポイントはずばり1次面接にあります。1次面接の場で仕事内容、配属部門の人員構成、(当該企業の)現在の課題、採用の目的、候補者に期待するポイントなどを積極的に質問することをおすすめします」

「求人票に書かれていない情報を、できるだけ多く引き出すことで『今回のポジションにおいて企業が重視するポイント』がみえてくるはずです。自分が入社したら、どのような改善や貢献ができるかを1次面接後にしっかりと整理し、最終面接は1次でみえてきた、会社側の課題に対する『提案』の場とする――。これにより、企業側から『採用したい人材』と認識される可能性がぐっと高まると思います」

「最終面接を担当する経営層は、即戦力として貢献してくれるかを前提としつつ、中長期の視点で『将来にわたってどのような貢献をしてくれるか』『自社に長期間根付いて活躍してくれるか』を重視しています。自分が中長期で実現したいことを示したうえで、それがいかに会社の方向性にフィットするかを説明できるとよいでしょう。ポイントは、将来にわたって会社に貢献できる人材であると示すことだと思います」

――面接全般での注意点は。

「長く話しすぎないことです。経験豊富なミドル・シニア層ほど、長々と話してしまいがちです。しかし、長くなればなるほど、相手が聞きたかったこととずれていく可能性があります。イメージとしては、一つの質問に対し、最初は自分が答えようとする分量の6割ぐらいで返し、追加の質問が来たらその都度2割ずつ加えるという形です。興味を持ってもらえたら必ず追加質問が来るので、最初からすべて話す必要はありません」

「面接に臨むにあたり、内定獲得を目指すのはもちろんですが『自分が取り組みたいことを実現できるか』『自分の力を発揮して貢献できる仕事か』を確認することも同様に重要です。受かることだけを目的として、その場を取りつくろって内定を得ても、入社後にミスマッチが発覚することはお互いにとって不幸です」

「面接はあくまで『対話の場』。片方が主導権を持って、片方が受け身で答えるといったものではなく、対等な両者が会話のキャッチボールを繰り返し、相互理解を深めることを目指してみてほしいと思います」

富永暢昭
 
 ジェイエイシーリクルートメント エグゼクティブディビジョン シニアプリンシパル。大手金融機関に勤務後、2004年JAC入社。2011年から経営幹部層に特化した人材紹介に従事。経営層を含む、企業の重要ポジションの紹介を通じ、企業の発展と経営幹部層のキャリアを支援するプロフェッショナルコンサルタント。
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