しかし、学校生活にも慣れてくると、勉強しないとまずいと考えるようになりました。中3の頃、かわいがっていた犬が腎臓の病でなくなり、獣医に興味を持つようになりました。難関の獣医学系の学部に進学するには成績が足りないと真剣に勉強を始めました。

部活動は、中学から一貫して剣道部に所属した。

高校に進学してからは、剣道にも真摯に向き合うようになりました。リーダーが変わったからです。部長になった1期上の先輩は非常に練習熱心で熱い方でした。中学3年間は対外試合で勝ったことは一度もないほど弱かったのですが、その先輩が主将になってからはチーム全体が強くなり、我々の代でも県大会でベスト16に入るなど好成績を上げました。私も部長として組織を束ね、マネジメントの重要性を初めて知りました。

高1の頃から文武両道にまい進し、成績は上位50番以内に入るようになりました。友人も増え、学校生活が一気に楽しくなりました。iPS細胞など再生医療や先端の生物分野が面白くなり、理系に進むことにしました。江戸取には東大や医学部を目指す専門コースがありましたが、東大コースに入りました。医学部受験も考えましたが、医学コースに入るためには部活を辞めなくてはいけないので、断念しました。東大受験のための模試で一度はA判定を取りましたが、その後、伸び悩みました。

結果、筑波大学生物学類に進学しました。生物関連の研究施設が充実していたからです。私は東大受験をあきらめましたが、当時は1学年で20人ほどが東大に進学したと思います。医者の子弟が多い学校で、今は東大ではなく、国公立大の医学部への進学は増えているようです。

江戸取は「規律ある進学校」を標榜し、校則が厳しく、中学時代は反発もしました。ただ、「論語」をベースとした道徳、その基本的な考え方は非常に役立ちました。経営者となった今も教えられることが少なくありません。

(代慶達也)

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