ポケット仕付け糸はそのまま きれいに着るテク映像で

ファッションディレクターの森岡弘氏。自前のスーツでスーツの着こなしのポイントを解説する
ファッションディレクターの森岡弘氏。自前のスーツでスーツの着こなしのポイントを解説する

在宅勤務が増え、カジュアルな服装で仕事をこなすビジネスマンも多くなった。だからこそ、社内外の会議や商談など、ここぞというときにきちっとしたスーツ姿で周りに好印象を与えたい。




政治家や芸能人などのスタイリングも手掛ける森岡弘氏は、「まずはスーツの装い方の基本を押さえてから、自分流の着こなしにチャレンジしてもらいたい。身幅や袖丈など、ジャストサイズのスーツやシャツを選ぶのは大前提。スーツのシルエットを崩さない、好感度が増す着こなしを実践してほしい」と話す。

今回の映像では、ジャケットを体にフィットさせる基本的な着方からシルエットを崩さない森岡流のテクニックまで紹介する。

スーツのポケットの仕付け糸は取らない

ジャケットに手を通し、ジャケットの後ろ襟の隙間をなくし、シャツの両袖を引き出し、シャツの襟をジャケットの襟の内側に収める。ジャケットの襟や袖口から2センチほどシャツがのぞくぐらいのバランスがいい。そのあと、3つボタンのジャケットなら2つ目のボタン、2つボタンなら上のボタンを留めるまでの一連の動作がスーツで仕事にのぞむときの“儀式”となる。

「これで仕事に入る気持ちが切り替わり、やる気や集中力も高まるはず」と森岡氏。

ここで注意したいのがポケットの膨らみだ。森岡氏はスーツのシルエットを崩さないためにポケットには物を入れないようにしているという。新調したスーツやジャケットの多くは、形崩れしないように仕付け糸が施されている。森岡氏はジャケットの肩やベントの仕付け糸は取るが、チーフを挿す胸ポケット以外の仕付け糸は、そのまま残している。

「財布や名刺入れはバッグに入れ、できるだけポケットには物を入れないようにすれば、スーツも体にフィットするし、形崩れや生地の傷みを防ぐこともでき、そのスーツを長い期間、気持ちよく着られる」とアドバイスする。

もう一つ、森岡氏が気になっているのが、腕時計の位置だ。「時計は普段見えないようにシャツの袖の内側に隠れるように収めておくのが基本。時計を手首の関節の位置にしていたり、厚手の時計が袖口から全部露出していたりするのを見かけると残念な気持ちになる」という。

腕時計は手を下げたときにはシャツの袖に収まるよう、袖の長さや袖幅にも気を使う
袖口のボタンが2個ついている場合、自分のサイズに合うボタンだけ残すのが森岡流

これは袖の長さや袖口の太さに問題があることが多い。シャツの袖口には手首の太さに合わせられるように袖ボタンが2つ付いているものもある。その際、時計の厚みも考慮して、シャツの袖口の太さを決め、使わないボタンを取ってしまうのがいいだろう。

「ジャケットだけでなく、パンツのポケットにもモノは入れないほうがいい。ジャストサイズでシルエットが崩れていなければ、スーツ姿はセンスよく見えるもの。まずこの基本を押さえてから、インナーにニットポロを合わせたり、ソックスやネクタイで色遊びをしてみたり、自分流の崩しを楽しんでもらいたい」と森岡氏は話す。


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