「在宅ワークごっこ」で19万台 セガのパソコン玩具

日経クロストレンド

2020年7月発売の「マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコンプラス」は1万9800円(税込み、以下同)。「マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコン」(19年10月発売)に付属品を追加してデザインなどを一部変更した。トレンドカラーを意識し、全体にパープルな色合いにした (C)2020 San-X Co., Ltd. All Rights Reserved.
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コロナ禍で「在宅ワークごっこ」が子供たちの間で人気だ。セガトイズ(東京・台東)の「マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコン」と、付属品を追加してデザインなどを一部変更した「マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコンプラス」の販売が好調。年間10万台売れればヒットといわれる玩具業界で、2商品合計の販売台数は2021年2月末時点で19万台を突破し、20万台に迫る勢いだ。20年9月には「マウスでバトル!! 恐竜図鑑パソコン」(以下、恐竜図鑑パソコン)も発売。これも21年2月末までに5万台近くを売り上げたという。

いずれもパソコン型のおもちゃといえる商品。20年度からの新学習指導要領で実施される、小学校でのプログラミング教育の必修化を視野に開発した。パソコンとして本格的なタッチタイピングを体験できる日本産業規格(JIS)配列準拠キーボードを採用。人気キャラクター「すみっコぐらし」の仲間たちと一緒に楽しめるゲームやプログラミング、学習コンテンツなども備える。

すみっコぐらしはサンエックス(東京・千代田)の人気キャラクターで、18年6月にバンダイが行った「お子さまの好きなキャラクターに関する意識調査」で、小学生女子のランキングで低学年・高学年共にトップ3に入った。19年には「日本キャラクター大賞」も受賞している。セガトイズ企画本部プロダクト企画部プロデューサーの菅原亜矢子氏は、「モニター調査を行うと、すみっコぐらしがはやりだしていたので採用した」と話す。

コロナ禍における巣ごもり需要も、販売の追い風になった。在宅ワークをしている親の姿に憧れる子供が、「在宅ワークごっこ」としてパソコン型のおもちゃを購入する例が増えているという。

「玩具業界には以前から『パソコン市場』があった。それがコロナ禍と在宅のテレワークの影響で、パソコンの憧れアイテム度が高くなったのではないか」(セガトイズ プロモーション部副部長広報の東方嘉基氏)

学校を巡る新たな動き、パソコンとしての機能、人気キャラクターの採用、コロナ禍による需要の変化といった、さまざまな要素をうまくつかんだことで、ヒット商品になったようだ。

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