生徒B 演劇の舞台では学年ごちゃ混ぜで対等な立場で演じることになるので、部活のような上下関係がなくて、学年を超えて友情が深まるのがいいところだと思います。

生徒C 公認団体のなかでも活発なほうなので、部活を週3日やるほかに英語劇もやるとなると、本番前なんかは結構ハードです。でも英語劇のいちばんの強みは仲がいいことです。それが劇のクオリティーも引き上げていると思います。

部活とは違う達成感が得られる

――部活で得られる達成感とは違う?

生徒C 僕は陸上部なんですが、陸上は個人プレーなので、うれしさを共有しにくい面があります。でも演劇では喜びを共有できるのがいいですね。

生徒D 演劇は本番の一発勝負です。そのためだけにものすごく長い時間をかけて練習します。それがお客さんから評価されたときの達成感は大きいです。

――この場合のお客さんとはどういうひとたちか。

生徒A 主には保護者とか先生とか友達とか卒業生とかです。聖光祭では外部の方が見に来てくれることもありますが。

指導者はいないので自分たちのやり方で舞台をつくる

――英語劇の活動のなかで印象に残っているシーンは?

生徒B カーテンコールで、いっしょに演じてきたそれぞれの仲間との思い出とかがいっぺんによみがえってきて、感無量になりました。

生徒A 聖光祭では、高2を中心として運営する講堂劇と、高1を中心として運営する教室劇の2つを出しています。19年の聖光祭は、教室劇で僕らの代が初めて仕切りました。それがものすごくうまくいって、カーテンコールですごい拍手をもらえました。それが印象に残っていますね。

生徒D 仲間が感激して涙を流しているのを見ると、こっちもやってて良かったなと思いますね。

生徒C 僕は昨年の劇の途中でセリフが飛んでしまいました。ほかのひとがフォローしてくれて、なんとか事なきを得たのですが、そでに下がったときにまわりの仲間が「大丈夫だよ」みたいに声をかけてくれて、じーんときました。

生徒B 思い出した!僕も2年前にやらかしました。「あいつがこのセリフを言ったら自分のセリフを言う準備をしよう」と目印にしているセリフがあったのですが、その役者がそのセリフを飛ばしちゃったので、僕も自分の番に気づかず、1分間くらい沈黙ができました。みんなが「あれ?」って雰囲気になったとき、英語劇では日本語字幕が出るのですが、それを見て「えっ、これ俺のセリフじゃん!」って焦って(笑)。「いまからでも言おうかな、もういまさら言わないでやりすごそうかな」と10秒間くらい悩んだ揚げ句にようやくセリフを口にしたことがありました。あれは一生忘れない10秒間ですね。

生徒A 教室劇のあと、近くの女子校の英語部の子が声をかけてくれて、そこから交流が始まって、向こうの文化祭の英語劇を見に行ったりしました。付き合ったりじゃなくて、英語劇に関する情報交換ですけれど(笑)。

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