米大使館元総料理長の料理と日本酒 ペアリング楽しむ

東京・銀座の路地裏にある隠れ家風の店「季苑(KION)」
東京・銀座の路地裏にある隠れ家風の店「季苑(KION)」

東京・銀座の路地裏に今春、日本酒と料理のペアリングをテーマにした隠れ家風の店が誕生した。銀座八丁目のビルの地下2階にある「季苑(KION)」。カウンター8席のみでメニューは月替わり。料理を監修するシェフは交代制で当面、専従は配置しないというスタイルもユニークだ。

4月、5月の料理を監修するのは米国人女性シェフのマリベス・ボラーさん。欧米の名だたるレストランで腕を磨き、キャロライン・ケネディ氏が駐日米国大使だった時代には、大使館の総料理長を務めたことでも知られる。

イベントで佐賀県を訪れた際、地元の有田焼に魅了されたそうで、ボラーさんが手がける料理はいずれも有田焼のモダンな3段重ねのお重に盛り付けられて、提供される。

料理は有田焼のモダンな3段重ねのお重に盛り付けられて、目の前に並ぶ

「はじめのお重」には「カリフォルニア・エクストラ・バージン・オイルと鰹(カツオ)風味のパンナコッタ パルメザンチーズと鰹節のクラッカー」。続く「なかのお重」には「季節のいろどり有機野菜のサラダと大豆とかぼちゃのフムス 海苔(ノリ)とチーズのスティックパイと共に」といった具合。スパイスやハーブを用いることで、味に変化を付け、純粋な和食とは一線を画している点も、おもしろい。

キレのよいウエルカムドリンクとして「真澄」(長野・宮坂醸造)のスパークリングの一杯に続き、ボラーさんの料理に合わせてセレクトされたのは「惣誉 生もと仕込 特別純米」(栃木・惣誉酒造)や「岩清水」(長野・井賀屋酒造場)。鰹節やチーズの風味やうま味と生もと仕込の特別純米酒、サラダの酸味とうすにごりの岩清水の爽やかな味わいとのマッチングがまさにぴったりで、絶妙なハーモニーを奏でる。

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