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スマホが無料で「MAMORIO Inside」に

こうした状況を変える切り札が、MAMORIO PCのような「MAMORIO Inside」ブランドだ。あらゆる商品にMAMORIOの紛失防止機能を付加することを目的としたIoT(モノのインターネット)のブランドで、増木氏は「大事なものにMAMORIOを取り付けるのではなく、最初からMAMORIOが入っている商品を増やしていきたい」と語る。パソコンだけでなく、ソニーのスマートウオッチ「wena wrist」などMAMORIO Insideに対応した商品は今後も増える見込みだ。

手持ちのスマホを「MAMORIO Inside」のようにできる無料サービスも19年6月に開始している。MAMORIOの専用アプリに追加された「お忘れスマホ自動通知サービス」は、スマホに紛失防止機能を付加できる機能。MAMORIOのタグを購入しなくても、専用アプリをインストールすれば誰でも自動通知サービスを使えるようになる。「無料のサービスでまずは多くの人にMAMORIOの機能を知ってもらうことが狙い」(増木氏)だ。

専用アプリをインストールして、スマホにMAMORIOの機能を入れられる

MAMORIOのライバルとなるスマートタグは、今のところ「Tile」(Tile)くらいで、まだ数が少ない。しかし、21年にはアップルからスマートタグ機能を持った「AirTag」が登場すると一部で予想されている。増木氏は「もしアップルが参入すれば、スマートタグ市場そのものが活性化され、我々にとっては大きなチャンスになる」と期待する。

MAMORIOもカードタイプのタグを発売する。さらにアウトドアなどでも使える防水化オプションも検討するなど、一段の普及に向けて選択肢や用途の拡充を進めている。

ノートパソコンやタブレットなどのデジタルデバイスに貼れるシールタイプの「MAMORIO FUDA」。テレワークでデジタルデバイスの持ち出しが急増し、一時は品薄になった

(日経トレンディ 佐々木淳之、写真 高嶋一成)

[日経クロストレンド 2021年4月1日の記事を再構成]

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