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2021/4/15
「甘味 デコポンジュレ・シャルトリューズソルベ マスカルポーネのムース・オレンジの泡」

最後は「甘味 デコポンジュレ・シャルトリューズソルベ マスカルポーネのムース・オレンジの泡」。炭酸ガスを注入したマスカルポーネのムース、九州産デコポンのジュレ、デコポンアイス、そしてデコポン果汁で作った泡を順番に重ねたひと品。器の周囲にはデコポンパウダーを振りかけ、風味を強める。デコポンのさわやかな味わいが特徴で、なんともシメにふさわしい。

「食材は全国の生産者さんと取引しており、契約農家さんも長野県、宮城県、神奈川県と3社あります。僕らの役割は生産者さんの伝道師。食材を大切に扱う日本人の心を大切に、一皿一皿を組み立てています」と中島さん。今回紹介したコースは春らしく山菜などを多用しているが、季節に応じて、グリーンピースやエンドウ豆といった緑の素材を生かしたコースなどが登場する。

ランチコース「昼餉」でも、存分に現代里山料理を堪能できる。

木箱に入った、ひと口サイズの8品は「前菜 焼きそらまめ、独活(ウド)のグレープフルーツ和(あ)え、山芋大葉胡椒(コショウ)、アスパラガス黄身酢、筍(タケノコ)若芽、平川豆腐白あえ、高菜きくらげごま炒め、わらび餅」。「素材の味を尊重するため、味付けは素朴に」という中島さんの思いから、グレープフルーツ果汁に漬けただけのウドや、濃厚な黄身と酸味のある酢で食べるゆでアスパラガスなど、素材を丸ごと味わう前菜が顔を並べる。

メインの料理は3品から1品選べ、取材時は「銀鮭柚庵(ゆうあん)焼き」。魚は170グラムとボリュームがあり、男性でも食べごたえ十分だ。ちなみに、山形県産「はえぬき」を使ったご飯と、肉そぼろは食べ放題。国産の生ショウガと北海道産の生じょうゆ、徳島産の和三盆を使った肉そぼろは自家製で評判が非常に高い。やさしく上品な味わいの調味料を使いながら、ショウガのピリッとした風味はご飯が進む。

甘味も3種類からセレクト可能で、取材時は「焙(ほう)じ茶プリン」。プリン、クロカン、キャラメルソース、パウダーすべてほうじ茶を使った、ほうじ茶づくしのひと品で、香ばしい香りが満足度を高めてくれる。

そしてデザートを楽しむなら、アフタヌーンティーがお薦め(土日祝日限定)。

土日祝日限定のアフタヌーンティー

例えば、1日に1個しかとれない希少な卵「ネラの卵」を使ったクレームブリュレや、イチゴのワラビ餅など、旬の素材を使ったデザートから、セイボリーの段にはいなりずしや自家製の漬物などの軽食も盛り合わせる。

ドリンクは全国各地から厳選した煎茶の他、世界のホテルで愛される最高品質のドイツ紅茶「ロンネフェルト紅茶」も提供。時間を気にせず、じっくりと味わってほしい。

入り口正面には漆喰(しっくい)塗りのカウンターが鎮座。ここでは17時より角打ちが楽しめる。

カウンターには茶を点(た)てる茶釜があり、まさに古き良き日本の土間のような趣が感じられる。ここでは誰かに紹介したくなるようなストーリー、味わいを持つ、希少な焼酎や日本酒を取りそろえる。

ドリンクに合うアテも豊富にラインアップ。「鯖(サバ)リエット」は刺し身で使う新鮮なサバをマリネした後に焼き、身をほぐしてエシャロット、トマト、ネギ、ビネガー、にごりオリーブオイルとあえたもの。洋食スタイルだが、食べた雰囲気は締めサバを彷彿(ほうふつ)とさせ、日本酒との相性もぴったりだ。

朝食に昼食、ティータイム、角打ちとディナー……。1軒でさまざまな表情を見せる「ゼンハウス」。日本の四季を反映させた料理に、今後も注目したい。

<メニュー>

・ディナー 夕餉 8980円・1万2100円

・ランチ 昼餉 3500円~

・アフタヌーンティー 茶寮 3500円

※価格は税込み。

現代里山料理 ZEN HOUSE
住所:東京都中央区銀座5-11-1 ミレニアム三井ガーデンホテル東京B1
電話:050-5488-3014
営業時間 土・日・祝 カフェ 15:00~17:00(L.O.16:30)ランチ 11:00~15:00(L.O.14:00)、ディナー 17:00~21:00 ※行政の要請により営業時間短縮 ※ディナーは予約制
定休日 なし
※上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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