一方、英国の人気ブランド「エドワードグリーン」は1万8000円と大手を7000円下回った。履き口の断裂がマイナスだった。「大手は人気ブランドを機械的に高く付けがち。細かく見る専門系の方が安くなることもある」(店長の田島佑介さん)

分野絞った店など、大手も

「リサイクル通信」の瀬川淳司編集長によると、日本の中古品買い取り市場は2019年までの10年間成長が続いた。最近もコロナ禍で在宅時間が伸び、家の中を整理したいニーズは堅調のようだ。専門的な店は昔からあるが、需要拡大で大手も分野を絞った店やサイトを増やしている。

ハードオフコーポレーションの「リカーオフ」は酒類専門買い取りの草分けの一つ。八王子大和田店(東京都八王子市)に秘蔵のウイスキーとブランデー4本を持参した。

1本は開封済みのウイスキー。実験的に開封済みウイスキーを買い取っていると聞いたからだ。だが「個人からは買い取りません」(リカーオフ統括店長の牧田正人さん)。

開封済み(写真(右))は対象外。特級ウイスキーやスコッチモルトなど(同右から2本目以降)は大手より高値に。(東京都八王子市の「リカーオフ八王子大和田店」)

廃業するバーなどの業務用が対象と知りがっかり。残り3本を家電なども扱う都内の総合買い取り店と比べると、すべてリカーオフが上回った。父がゴルフ大会でもらったスコッチは総合系100円に対し1200円。1989年の酒税法改正でなくなった「特級」表示を評価するのは専門店ならでは。

15年以上前に専門店で約1万9000円で購入したスコッチモルト「アードベッグ」の30年熟成品は愛好家垂涎(すいぜん)の的。総合店6万円、リカーオフ9万円と大差が付いた。ただし10万円と査定した総合店もあるらしい。マイナー品ほど専門店の方が高く査定される傾向があるが、常に上とは限らない。

中古品は一物一価。査定は個体差や時期の違いも大きい。複数の店を回って比較を勧めたい。

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意外な個性派店も存在

リサイクル通信の瀬川さんに意外な個性派買い取り店を紹介してもらった。

「ダーキーズハウス」(東京・新宿)は1980~90年代にブームになった「ビックリマンシール」などおまけシール専門店。東京・早稲田の古書店「さとし書房」は過去の受験問題を集めた「赤本」専門で来店者のみ対応する。中古眼鏡フレームを販売する「誠眼鏡店」は「フォーナインズ」などこだわりのブランド品を買い取る。

専門性の高い店は総合店より査定も期待できるが、いろんな物を一度に換金したい場合は総合店の方が便利な場合も。「目的で使い分けよう」と瀬川さん。

(堀聡)

[NIKKEIプラス1 2021年4月3日付]

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