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こだわりの収集品を査定 目利き次第で「お宝」に

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NIKKEI STYLE

家にたまった趣味のこだわり品を整理したい。中古品の総合的な買い取り店ではマニア好みの製品の査定は低くなりがち。特定分野に強い店に「我が家のお宝」を査定してもらった。

イタリア製スーツや靴を査定

「お値段つきません」。記者は服マニア。ブランド品を扱う都内の大手買い取り店に、こだわりいっぱいのイタリア製スーツとブレザー計3点を持ち込んだら、まさかの「オール・ゼロ円回答」。20~30年前に3万~15万円で購入したのに……。

へこむ記者に救いの手を差し伸べたのはイタリア古着専門店「アルティジャーノチャオ」。名古屋市内の本店に宅配便で送り査定してもらったところ2万~3万円の値が付いた。

同店は「クラシコイタリア」と呼ばれる伝統の職人技を生かした紳士服の買い取りと販売で全国的に知られる。代表の丹下徹さんは「クラシックな服の価値は30年たっても風化しない」と話す。

高級ブランド「キートン」のスーツの査定は3万円。約30年前に大阪で勤務していたとき、清水の舞台から飛び降りる思いで15万円をはたいて購入した。20年以上前にローマの老舗テーラー「アンジェロ」の在庫処分で買った3万円のブレザーは2万円。古さを考えれば大健闘だ。

大手がゼロ円と査定したのは裏地にシミがあったり、品質表示がなかったりといった理由から。一方アルティジャーノでは「すべて手縫いでブランドも珍しい」など愛好家目線の査定に留飲が下がる。買い取り基準は非公表だが、主に着用5~10年程度の質のいい既製服を新品発売時の約4分の1の価格で販売する。売れ筋は10万~15万円だ。

お次は東京・高円寺の古着店「サファリ」3号店。米「オールデン」など高級紳士靴の買い取りで注目を集める。4月1日から伊勢丹新宿本店メンズ館(東京・新宿)に常設売り場を設け、月2回買い取りを始める計画だ。

こちらも買い取り基準は非公表で中古販売価格の半分程度。20~30年前にイタリア旅行で3万円程度で購入した革靴3足を査定してもらった。

総合系大手と差がついたのは日本で無名でもうんちくのある製品。イタリア旧王家御用達店「バリーニ」とフィレンツェのオーダー靴店「マンニーナ」の既製靴は大手が600円、1200円と査定したのに対し、1万5000円、2万円と10倍以上。前者は甲革に小さなひび割れがあったが希少性などが評価された。

一方、英国の人気ブランド「エドワードグリーン」は1万8000円と大手を7000円下回った。履き口の断裂がマイナスだった。「大手は人気ブランドを機械的に高く付けがち。細かく見る専門系の方が安くなることもある」(店長の田島佑介さん)

分野絞った店など、大手も

「リサイクル通信」の瀬川淳司編集長によると、日本の中古品買い取り市場は2019年までの10年間成長が続いた。最近もコロナ禍で在宅時間が伸び、家の中を整理したいニーズは堅調のようだ。専門的な店は昔からあるが、需要拡大で大手も分野を絞った店やサイトを増やしている。

ハードオフコーポレーションの「リカーオフ」は酒類専門買い取りの草分けの一つ。八王子大和田店(東京都八王子市)に秘蔵のウイスキーとブランデー4本を持参した。

1本は開封済みのウイスキー。実験的に開封済みウイスキーを買い取っていると聞いたからだ。だが「個人からは買い取りません」(リカーオフ統括店長の牧田正人さん)。

廃業するバーなどの業務用が対象と知りがっかり。残り3本を家電なども扱う都内の総合買い取り店と比べると、すべてリカーオフが上回った。父がゴルフ大会でもらったスコッチは総合系100円に対し1200円。1989年の酒税法改正でなくなった「特級」表示を評価するのは専門店ならでは。

15年以上前に専門店で約1万9000円で購入したスコッチモルト「アードベッグ」の30年熟成品は愛好家垂涎(すいぜん)の的。総合店6万円、リカーオフ9万円と大差が付いた。ただし10万円と査定した総合店もあるらしい。マイナー品ほど専門店の方が高く査定される傾向があるが、常に上とは限らない。

中古品は一物一価。査定は個体差や時期の違いも大きい。複数の店を回って比較を勧めたい。

◇  ◇  ◇

意外な個性派店も存在

リサイクル通信の瀬川さんに意外な個性派買い取り店を紹介してもらった。

「ダーキーズハウス」(東京・新宿)は1980~90年代にブームになった「ビックリマンシール」などおまけシール専門店。東京・早稲田の古書店「さとし書房」は過去の受験問題を集めた「赤本」専門で来店者のみ対応する。中古眼鏡フレームを販売する「誠眼鏡店」は「フォーナインズ」などこだわりのブランド品を買い取る。

専門性の高い店は総合店より査定も期待できるが、いろんな物を一度に換金したい場合は総合店の方が便利な場合も。「目的で使い分けよう」と瀬川さん。

(堀聡)

[NIKKEIプラス1 2021年4月3日付]

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