日経Gooday

上半身と下半身をつなぐ筋肉を伸ばすストレッチ

しかし、テレワーク続きで「腰がつらい」という声も少なくない。特に尻の筋肉・臀筋(でんきん)は大きいためにほぐれにくいようだ。

――平泉医師「上半身と下半身をつなぐ腸腰筋を伸ばすストレッチをプラスしてみてください」

(1)右足を2、3段上にのせ、両手は曲げた右ヒザに

(2)姿勢をおこして視線は前へ

(3)骨盤を少しずつ前に突き出す(股関節の前面を伸ばすように意識)

(4)左足の付け根(股関節前面)が心地良く伸びるのを感じながら10秒キープ

(5)息を止めずに反対の足も行う

――平泉医師「長時間のテレワークで、腰から股関節の前面まで縦に走っている筋肉・腸腰筋がコリ固まって腰に負担がかかり、腰痛を引き起こしている人が少なくありません。このストレッチでは体の奥にある腸腰筋をほぐせますので、出社前やテレワーク前に行ってみてください」

早速、試してみた。股関節の前面に加えて、ふくらはぎも伸びて気持ちが良い。座る時間の増加で、この辺りの筋肉も縮こまっていたのだと実感できる。

――平泉医師「体のサビつきで大きな問題となるのは、『姿勢が悪くなる』ことと『動かさないために筋肉内の血行が悪くなる』ことです。毎朝、活動する前に階段でほぐしておけば、姿勢が良くなりますし体の動きもスムーズになりますので、転倒などによる故障の予防にもつながります。精神面でも爽快感を得られますので、ぜひ取り組んでみてください」

私も起床後に続けてみた。潤滑油をさしたかのようにしなやかに体を動かせるようになるのがうれしい。血流が良くなるためか、手足もポカポカしてくる。何より、体も心も軽やかになって1日をスタートできる。

しなやかな生き方を求めるなら、まずは「起床直後のサビ落としストレッチ」から始めてみてはいかがだろうか。

(イラスト 平井さくら)

平泉裕さん
昭和大学医学部整形外科学講座/スポーツ運動科学研究所 客員教授。医療法人社団輝生会 成城リハケア病院 病院長/整形外科/スポーツクリニック。1982年昭和大学医学部卒業、87年医学博士。2002年同大学医学部整形外科学教室助教授、07年同准教授、13年同教授、16年より現職。日本整形外科学会専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本リハビリテーション医学会専門医なども務める。
結城未来
エッセイスト・フリーアナウンサー。テレビ番組の司会やリポーターとして活躍。一方でインテリアコーディネーター、照明コンサルタント、色彩コーディネーターなどの資格を生かし、灯りナビゲーター、健康ジャーナリストとして講演会や執筆活動を実施している。農林水産省水産政策審議会特別委員でもある。

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