パッケージの裏側の表示をチェックすると塩の味わいが推測できる

「塩の選択肢が増えたのは良いが、どれを選べばいいかわからない」という声も、よく耳にする。塩の味を見分ける上でポイントになるのは、商品パッケージの裏側に記載されている一括表示と栄養成分表示である。

一括表示には、何を原料にして、誰が作ったかが明記されている。この欄の「原材料」をチェックすれば、この塩が海水からできたものか、岩塩を掘り出したものかなどが分かる。シーズニングソルトなら、塩以外にもいろいろな原材料が使われおり、配合量が多い順に記載されている。味を推測する上でヒントになるはずだ。

栄養成分表示の欄には、熱量やたんぱく質とともに、「食塩相当量」という記載がある。この数値を見れば、塩の味わいが推測できる。食塩相当量の数値が高いほど、しょっぱさが鋭い塩であることが多い。逆に食塩相当量の数値が低ければ、しょっぱさがまろやかで、その分、苦味や甘味、うま味など別の味わいが含まれている傾向が強い。

どの塩がオススメかは用途や好みで変わるため一概にいえない。だが、しょっぱさの鋭い塩と、まろやかな塩の2つを常備しておけば、1つの食材で2通りの味わいが楽しめる。塩にこだわりたい方はぜひトライしてみてはどうだろう。

メーカーによっては「どのような工程で作られた塩か」まで記載しているものもある。パッケージ裏面に「工程」と書かれた欄があれば、そこに濃縮工程、結晶工程、仕上げ工程の順番で記載されている。「焼成」と書いてあれば、塩がサラサラしていて、結晶が白濁していれば焼き塩である可能性が高いので、目安にしてほしい。

どの塩に関してもいえるが、湯気が出ている鍋やフライパンの上に塩が入った容器を持って、直接入れてしまうと、湯気でしけてしまう。少々手間かもしれないが、塩を皿などに出してから鍋やフライパンに入れるようにすると、買った時の状態が長く保てる。

基本の調味料「さしすせそ(砂糖、塩、酢、しょうゆ、味噌)」全てにこだわってほしいのが理想だが、難しければ、まずは塩からスタートしてみてはどうだろう。

(一般社団法人日本ソルトコーディネーター協会代表理事 青山志穂)

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