調理頻度や技術に合わせて塩を選ぶのも、また楽しい

今まであまり料理をしてこなかった人は、「いったいどのくらい塩を入れたらいいのか」や「味付けは塩だけで十分か」「多様なスパイスをそろえるのはちょっと」と悩むことも多い。

そういった方には、最初からスパイスやハーブが塩とブレンドされているシーズニングソルトがオススメだ。スーパーの店頭などには「クレイジーソルト」(日本緑茶センター)や、「マジックソルト」(エスビー食品)、「香りソルト」(ハウス食品)などが並んでいる。

シーズニングソルトは最初から味付けが決まっているので、料理の味もバッチリと決まりやすい。どの商品もシリーズ化されており、レモン風味やガーリック風味を強調したものなどがあるが、まずはベーシックなものを選ぶのが基本。汎用性が高いので、いろんな料理に使えるが、どの料理に使っても同じ味付けになってしまうのが難点だ。慣れてきたら違う風味のものを使い分けてみるのも手だ。

自宅で調理する頻度が低い人は、「置きっぱなしにしていたら、いつの間にか塩が固まってしまった」とか「塩が溶けてベタベタになった」といった事態に遭遇しやすい。塩は腐らないので、そのまま使っても問題はないが、こうした状態になると、塩の加減がしにくく、味付けの失敗につながりやすい。

そこで調理頻度が低い人にオススメなのが、焼き塩か岩塩。塩がしけて固まったり、溶けてしまったりする原因は、塩に含まれる水分(にがり)。焼き塩は、塩ができあがった後に焼き、水分を飛ばすので、サラサラになっている。通常の塩より、しけにくい。

岩塩もにがりを含まないので、サラサラ状態が持続しやすい。最近では大粒の岩塩がミルに入った状態で販売されているケースもあり、使う度にミルで挽(ひ)けば、しけることなく、買った時の状態が長持ちする。

外食中心で自宅で調理をしないという人も、ぜひ塩は常備したいもの。塩があると、料理の味わい方の幅が広がる。ソースやドレッシングは全般に濃いめの味になっているので、料理を味わうというより、ソースやドレッシングの味で食べることになりがちだ。

もちろん、料理に合わせたソースやドレッシングが添付されているケースも少なくないが、まず塩をかけて食べると、料理そのものの味わいを堪能できる。とんかつやハンバーグ、焼き肉、サラダ、刺し身、豆腐、納豆など、塩で食べてみると意外なおいしさに出合うことができる。ぜひ塩を常備し、試してみてほしい。