鮮やかな緑色に濃厚な味わいのナッツ、ピスタチオ。最近、スイーツの素材として人気が急上昇している。風味をしっかりと味わえる焼き菓子を、専門家が選んだ。
香りふんわり

フィナンシェピスタチオ 香りがよく、濃厚な味わいというイタリアのシチリア島のピスタチオをローストしてペーストにし、生地にたっぷり練り込んだ。油分のあるピスタチオのペーストと、卵白などの水分を丁寧に乳化させることで、香り豊か。「袋を開けたとたんピスタチオが香りたつ」(猫井登さん)
「フィナンシェの割れ目から気品ある色味が見え、断面も美しい。しっとりとした舌触りで、香りがふんわりと広がっていく」(佐藤ひと美さん)。「何度口に入れても飽きることなく、食べるほどにおいしくなっていく」(秋山敏信さん)
(1)248円(1個)(2)https://shop.cake-cake.net/es_koyama/index.phtml(3)冷蔵
3層構造の食感

木の実のクッキー ピスタチオ 下から順にサブレ、ピスタチオの生キャラメル、クッキー生地をキャラメルでコーティングしたフロランタンの3層になっている。フロランタンにはピスタチオのほか、カボチャの種やアーモンドなどナッツがいっぱい。
「3層構造で手が込んでおり、ざくざくした食感も楽しい」(平岩理緒さん)、「それぞれのパーツがきちんと作られていて、組み合わせもおもしろい」(リシャール・ルデュさん)。濃厚な味わいで、コーヒーと相性がいいとの声も多かった。木製のデザイン雑貨ブランド「ハコア」が運営する、チョコレートブランドが手がけている一品。
(1)2164円(1箱6枚セット)(2)https://dryades.jp/(3)常温
驚きのある逸品

ピスタチオスーパーグリーン スーパーグリーンという名の希少なイラン産の若いピスタチオの実がごろっと入ったクッキー。鮮やかな美しい色を生かすため、普通のクッキーよりも低温でじっくりと焼き上げている。
「ほろほろと口の中でほどけていくクッキー生地に、丸ごと入ったピスタチオが主役級の存在感。ピスタチオの風味と甘みが際立っている」(下井美奈子さん)、「美しい濃いグリーンの色味に、目の覚めるような香ばしさ。シンプルだが驚きのある逸品」(松林千宏さん)。ピーカンタルトをはじめとする、素材にこだわった手作りの焼き菓子ブランドで、店舗はなく工房のみ。
(1)810円(1袋75g、約10粒)(2)https://tamusa.jp/(3)常温
ウエハースでクリームはさむ

ワッフェリーニ ピスタチオ 軽くて口の中ですっと溶けるウエハースに、濃厚なピスタチオのクリームをはさんだ。イタリア生まれのウエハースとスイーツの専門店が手がけ、世界各地の複数の産地のピスタチオをブレンドし、コクや香ばしさを引き出している。
「ふわっと軽いワッフルに、濃厚な風味のピスタチオクリームがマッチして、さくっと食べられる。缶入りでお土産にも重宝しそう」(下園昌江さん)、「ピスタチオの自然な風味を感じる。ワッフル仕立ては珍しく、特別感もある」(光野正三さん)。
(1)2160円(1缶75グラム)(2)https://babbi-store.com/(3)冷蔵
1切れで満足の濃厚さ

フィンガーケーク ピスターシュ 現代フランス菓子の礎を築いたとされるルノートル氏が1947年に創業したブランド。風味豊かなシチリア島をはじめとする厳選したピスタチオを使い、1切れで満足の濃厚さが特徴だ。
クランブルをトッピングし、「上部はざくざくっと、ケーキはしっとりなめらかな口溶けで、食感のバランスもいい」(佐藤さん)。「ピスタチオが香りたち、冷えたシャンパンと合わせたい」(猫井さん)との声も。
(1)2160円(1本は長さ約20.5cm×幅4.5×高さ5.5)(2)https://www.mistore.jp/shopping/product/900000000000000001409005.html (3)冷蔵