powered by 大人のレストランガイド
「鰻のためのハイボール」はお好みでサンショを振りかける

続いて、目に付いたのが「鰻のためのハイボール」(490円)。うな串を食べに来たなら注文しないとウソだろう。卓に来たのは、見た目普通のハイボール。だが、スタッフはテーブルに置いてあるサンショ粒が入ったミルを指して、「お好みでどうぞ」と言う。「なるほど」。ウナギそのものにかけるのもいいけど「ドリンクでもさっぱりしませんか」という、これも店からの提案だ。比較的、辛みが少なく、サンショの香りを楽しめる。

少し甘酸っぱいのは、ベースのアルコールがアップルバーボンだからだそう。アップルバーボンは、アップルリキュールとバーボンをブレンドしたもの。甘さと力強さを感じる酒だ。「鰻のためのハイボール」は、アルコールが得意じゃない人にも飲みやすい一品となっている。

うつまみの一つ「鰻かぶと南蛮漬け」(590円)

サイドメニューもいろいろあるし、ウナギが苦手な人向けの焼き鳥メニューもある。しゃれっ気が効いているのが、ウナギを使ったおつまみを「うつまみ」と言ってアピールしていることだ。

いろいろ食べて飲んで、でもやっぱり最後は、うな丼が食べたくなる。「う福」は、そこも抜かりない。

「勝手ごはん」に、「短冊」を乗せた即席ミニうな丼と「肝吸い」

「勝手ごはん」(190円)というメニューだ。これ、茶わんに白飯をよそい、タレをかけた上に、好きな串モノをトッピングできるもの。ご飯自体が190円で、トッピングが追加料金となる。メニューブックで推奨しているのは「ちょこっと蒲(かば)焼き」「ちょこっと白焼き」(共に530円)、「くりから焼き」(290円)、「桜ユッケ」(690円)の4種だったが、お願いしたら通常の串「短冊」をのせることもOKという。ただし量は「ちょこっと蒲焼き」の半分くらいとのことだが、もうだいぶ食べているので、そのくらいで十分。単品の「肝吸い」(190円)を加えれば、十分満足だ。

これで税込み4500円。2人で訪れれば、もっと面白い部位を楽しむことができるだろう。実際、カップルや4人くらいのグループ客が多かった。

うな串という商品は、実は古くからあり、ウナギ専門店がつまみ用に出したりしてきた。ただ、最近は、「う福」のような酒場のような、くだけた雰囲気で楽しめる店が増えている。夏の土用の丑の日、スーパーで買ってきた特売のウナギのかば焼きを食べるのもいいけど、こうした「うな串酒場」で一杯するのも良い。おなかも心も満たしてくれる。

(フードリンクニュース編集長 遠山敏之)


メールマガジン登録
大人のレストランガイド