自分でできる「セルフオンボーディング」を意識する

そこで、新しい組織に早くなじみ、仕事がしやすくなるために、会社や上司がフォローしてくれるのを待つのではなく、自身から積極的に働きかけていくことをお勧めします。つまり「セルフオンボーディング」です。例えば、次のような行動を心がけてみてはいかがでしょうか。

・入社前・組織加入前からオンラインミーティングに参加させてもらう

実際に組織に入って稼働する前から、チームメンバーと接点を持つ機会を作っていきましょう。例えば、「私が参加しても差し支えないオンラインミーティングがあれば、参加させていただけませんか」と、人事あるいは配属先の上司に相談してみてください。

メンバーたちが議論している様子を見聞きするだけでも構いませんが、議事録の作成などを引き受ければ、より受け入れられやすいと思います。

議論の内容はまだ理解できないとしても、それぞれのメンバーの立ち位置や役割、考え方、価値観などはある程度つかめるはずです。

・詳細な自己紹介を、グループの連絡・情報共有ツールへ投稿

ビジネスチャットツールを活用している企業も多いと思います。そのグループチャットへ、なるべく詳しい自己紹介シートを投稿するのもお勧めです。

自己紹介シートには仕事上の経歴だけでなく、いくらかプライベートな情報を記します。例えば、出身地や過去の居住地、家族構成、趣味、特技、休日の過ごし方、最近ハマっているもの、好きなスポーツ・映画・ドラマ・本・アーティスト・タレント、学生時代のサークル活動などです。

このように多面的に情報を発信しておくと、他のメンバーたちは何かしら自分との接点を見つけて話しかけてきてくれるものです。「僕もサッカーやってたよ」「あなたの息子さんとうちの娘、同い年だ」といったように。

そんなちょっとした雑談から距離が縮まったり、お互いのキャラクターがつかめたりするものです。それによって、仕事上のコミュニケーションもスムーズになるはずです。

オフィスで毎日顔を合わせていれば自然に打ち解けやすいものですが、リモート環境では互いに「どんな人かよくわからないから」と感じがちで、コミュニケーションのきっかけがつかみにくいものです。そこで、自分自身が「話題のネタ」を提供するつもりで、自分に関する情報をオープンに伝えてみてください。

もちろん、仕事において得意なことも伝えておきましょう。「データ分析が得意です」「この分野のリサーチなら任せてください」などです。

そうすれば、周囲の人は「この人にこれを頼んでいいんだ」と安心して依頼ができ、あなた自身も自分の強みを発揮できます。「組織に貢献できている」という実感が得られれば、リモート環境下でも孤立を感じる状況に陥ることは起こりにくくなるでしょう。

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