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音楽アルバムランキング、ロングセラーも配信から

2020年のヒットアルバムを振り返る(1)

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NIKKEI STYLE

定額制ストリーミングサービスが普及し動画サイトで音楽を楽しむ人が増えている今、どんな音楽が支持されているのか。音楽マーケッターとして市場分析を行っている臼井孝氏が、ビルボードジャパンの2020年アルバムランキングを元に、人気の音楽トレンドを3回にわたって分析する。第1回のテーマは「ロングセラー」だ。[※特に注記がない場合、本文中の曲名で『』はアルバム名、「」は曲名を示している]

◇  ◇  ◇

現在の音楽ヒットチャートは、CDセールスだけではなく、音楽配信や動画サイトなどを複合した指標で読み解くことが当たり前となっている。ここでは2020年のアルバムランキングからテーマを絞り込むことで、通常ランキングでは分からないヒット作を読み解いていきたい。第1回は、2019年以前に発売された「ロングセラー限定」で分析してみた。

まず、全体を見渡してみよう。2020年のBillboard JAPAN HOT ALBUMランキングを見ると、トップ100内に1年以上前の旧作は21作入っている(集計期間:2019年12月30日~2021年1月3日)。CDだけ見ると、アルバムは比較的コアなファンが発売直後に集中して購入する傾向にあるが、ダウンロードやルックアップ(CDのパソコンへの取り込み)を考慮することで、こうした旧作のランクインも増えていることが見えてくる。さらに、ストリーミングサービスの普及もあるので、この傾向はいっそう顕著になっているのだろう。

その中での第1位は、Official髭男dism(以下、ヒゲダン)の『Traveler』。一昨年10月の発売されたアルバムだ。19年末の紅白歌合戦初出場、そして2020年に新曲「I LOVE…」や「Laughter」がストリーミングなどで注目を浴びるたびに、アルバムも再浮上し、上位入りを果たしている。

このアルバムの主たるけん引力となっているのは、やはり「Pretender」の収録だろう。なにしろ、10代の片思いソングでも、20代の失恋ソングでも、さらにミドル世代の不倫ソングでもアンケート上位になるほど、共感される世代が幅広い。これほど万能なヒットソングはめったにない。YouTubeのオフィシャルビデオ再生回数は3億回を突破。今年3月に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』での"プロが選んだ最強の名曲(2000~2020年)"でも堂々の1位となった。

これに、『熱闘甲子園』のテーマソングの「宿命」や、アニメ映画『HELLO WORLD』の主題歌「イエスタデイ」も加わるので、アルバム全体を聴く人が多いようだ。

第2位はKing Gnu。ブレイクのキッカケとなった「白日」のヒットに合わせて、それ以前に発売された『Sympa』もロングセラー化している(「白日」は2020年発売のアルバム『CEREMONY』に収録)。

1位のヒゲダン、2位のKing Gnu、さらに3位のあいみょんは、いずれもストリーミングでのヒットから有名になっており、ストリーミングがアルバムチャートにも影響を及ぼしていることが分かる。余談だが、ヒゲダンの藤原聡と、King Gnuの井口理の大ブレイクが、男性アーティストの高音化をエスカレートさせた点も、日本のJ-POP史における大革新と言えるだろう。

浜崎あゆみがダウンロードでビックヒット

トップ20を見渡すと、8位の嵐、9位の浜崎あゆみ、10位の椎名林檎、11位のback number、14位の松任谷由実、20位の安室奈美恵と、CD2枚組以上のオールタイム・ベストが多数ランクインしているのが目立つ。特に、浜崎あゆみは2008年発売、松任谷由実は2012年発売と、共に約10年前の作品だ。

浜崎あゆみは、もともと千円前後で購入できるダウンロードが堅調だったことに加え、2020年はドラマ『M 愛すべき人がいて』の過剰ともいえる演出がSNSで話題となり、楽曲人気も再燃。ダウンロードで年間6位というビッグヒットになった。

松任谷由実も、主題歌に多数起用されているジブリ映画の地上波大特集や、自身のオリジナルアルバム『深海の街』の発売、バラエティー番組でのスモール3(出川哲朗、田中裕二、岡村隆史)との共演など、常に話題を振りまいていた現役感が功を奏した形だろう。

臼井孝
1968年生まれ。理系人生から急転し、音楽マーケッターとして音楽市場分析のほか、各媒体でのヒット解説、ラジオ出演、配信サイトの選曲(プレイリスト【おとラボ】)を手がける。音楽を"聴く/聴かない""買う/買わない"の境界を読み解くのが趣味。著書に「記録と記憶で読み解くJ-POPヒット列伝」(いそっぷ社)。

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