眺望広がる16階のロビー。魅惑的な香りと心地よい音に包まれる

東京の水辺に再開発で誕生した複合施設「ウォーターズ竹芝」に2020年4月27日に開業した「メズム東京、オートグラフ コレクション(以下メズム東京)」。最寄り駅は新交通ゆりかもめ「竹芝」駅、JR「浜松町」駅、都営大江戸線・浅草線「大門」駅に、2020年10月には竹芝地区および東京駅を循環するJR竹芝水素シャトルバスというアクセスも加わった。

そんな新しいエリアに立つ「東京の“今”に根ざしゲストの五感を魅了(メズマライズ)する」ホテルは、まさに音、香り、眺望、味といろいろな驚きでゲストを迎えてくれる。まず、エントランスから16階のロビーに到着すると、心地よい香りと共に、眼下に広がる浜離宮恩賜庭園の眺めに魅了される。ロビーに流れる音楽は、ゾーンや時間帯ごとに雰囲気に合わせて選曲されていて、いつの間にかホテルの空間に引き入れられている感じ。

ゲストが自由に弾くことができるヴィンテージグランドピアノも備え、フロントは和の折り紙と宇宙の構造物にも取り入れられている先端科学が融合したミウラ折りのアートが飾る。

コンテンポラリーな中にどこか和を感じる客室も同様に遊び心が溢れる。全客室にデジタルピアノを配置しているのも驚きだ。不二家のペコちゃんとコラボしたお菓子に猿田彦珈琲のスペシャルティコーヒー、懐かしい黒電話デザインの客室電話に、メモ用に呉竹とコラボの筆ペンと、ワクワクする仕掛けがいっぱい。バルコニー付きの客室からの水辺の眺望は、東京にいてリゾート感すら漂う。

東京湾まで一望できる広々としたバルコニーは、水辺の開放感でいっぱい

そして、さらなる遊び心に満ちあふれているのがレストラン「シェフズ・シアター」とバー&ラウンジ「ウィスク」。レストランのコースメニューは前菜からデザートまでストーリー仕立てになっており、シェフの創造力に驚かされる。ウィスクのメニューにも名画にインスパイアされたオリジナルのミクソロジーカクテルやモクテルが並ぶ。名画の世界観を、美しくおいしく再現した手法には、驚かされるばかりだ。

ヨウジヤマモト社の「Y’s BANG ON」とコラボした黒のモードなユニホームを着たフレンドリーなタレント(ホテルクルー)が誘う非日常への旅。ぜひ五感で堪能してみてほしい。

小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。