今季、これまで定番としてなじみあるものが、ふたたびトレンドインしていたり、ステイホームもちょっとの外出も楽しい、今の時世に合ったアイテムの注目度が増しているなど、装いが楽しくなりそうなトピックが届いている。各ショップのバイヤー・プレスなどお洒落の達人にもヒアリングし今買うべきアイテムと、その着こなしについてまとめた。さあいよいよ春、新しい季節、まずは装いで気分をあげよう!
新しい季節、白から始めよ 今季の「クリーン」な気分をもっとも表現できる色
もはや装いの必須条件となった「リラックス」に加え、2021年春夏は「クリーン」というキーワードが浮上。一見抽象的だが、実践は簡単。ポイントはずばり“白”使いにあり!
Keyword フットワークをもっと軽くする機能派白アウター
■HERNO(ヘルノ)
清潔感際立つ佇まいで見た目も気分も軽やかに
「クリーン」な装いを春先から実践するなら、アウターに白を取り入れてみるとよし。中でもおすすめは、キメすぎず自然に着こなせるスポーティー系だ。「ヘルノ フライト」の新作は、滑らかで上質な素材に加えてはっ水やパッカブル機能も備える。グレーパンツと合わせ、淡いモノトーンで統一するとモダンさ際立つ印象に。8万5000円(ヘルノ・ジャパン)
Keyword モダンなこなれは“白アン”ジャケットで
■TAGLIATORE(タリアトーレ)
優雅なリゾート感を醸し出しつつ街にもなじむ好バランス
今春のキーワード「クリーン」をよりエレガントに実践したいなら、ホワイトジャケットにトライしてみよう。とはいえ、あまりに構築的な仕立てのものでは少々時代がかって見える危険も。パッドや芯地を省いたアンコン仕立て=“白アン”ジャケットなら、優雅なクリーンさを存分に発揮しつつ、あくまで現代的に着こなすことができる。写真はリネン100%で仕立てた「バルドリック」モデル。ローゴージのクラシックなデザインだが、TシャツやニットTとの相性も抜群で、ジャケットというよりも白シャツを羽織るような気軽さで装いに取り入れられるのもポイントだ。9万7000円(トレメッツォ)
Variations
■L.B.M. 1911(エルビーエム 1911、左)
横にスラブが走る印象的な素材使い
コットンリネンを用い、横にランダムな節が浮かぶ印象的な素材を用いた一着。どこか和のテイストも感じさせる涼やかな風合いが魅力的だ。中庸な幅のラペルや丸みのある肩周りがカジュアル使いしやすく、着回し幅も広い。7万9000円(トヨダトレーディングプレスルーム)
■LANVIN COLLECTION(ランバン コレクション、右)
独特のヒネリが利いたフレンチな白ジャケット
太めの縦畝が走るコットン素材が、クラシックリゾートなムードを漂わせるダブルジャケット。ゴージがかなり低く、ボタンが直線上に並ぶデザインがイタリアンブランドとはひと味違う趣を醸し出している。クールな黒のボタン使いも効いた一着だ。10万円(ジョイックスコーポレーション)
Keyword 定番の白パンはストライプ柄でアップデート
■BERWICH(ベルウィッチ)
ストレスフリーな軽快さと際立つ気品を兼備
白使いによるクリーンさの演出は、もちろんパンツで実践してもいい。ホワイトデニムや白無地のコットンスラックスが定番だが、そこにこなれたリラックス感もプラスするなら、リゾートテイストなワイドピッチのストライプパンツがおすすめだ。ドローコードを採用したものやゆったりしたシルエットのものが主流ゆえ、快適なはき心地を楽しめるのも利点。こちらは2プリーツにベルトレス&サイドアジャスター仕様で、ウエストバンドが後ろに向かって高くなったハイバック仕立て。薄手のコットンで軽快感たっぷりに仕上げつつ、クラシックな気品も感じさせる一本だ。2万8000円(アマン)
Variation
■BRIGLIA 1949(ブリリア 1949)
ヴィンテージ調の凝った素材感が魅力
ところどころスラブが浮いた、ヴィンテージテイストなストライプ生地を採用。一見主張が強そうだが、紺無地ジャケットやカプリシャツなど、ベーシックなトップスを合わせれば意外なほどすんなりなじむ。家庭洗濯可能なのもうれしい。2万9000円(トヨダトレーディング プレスルーム)