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ブリーフィング新作は雨も跳ね返す 全黒モデルも登場

人気5ブランド 春の最新ビジネスリュック(第2回)

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NIKKEI STYLE

仕事用のバッグとして定着したビジネスリュック。以前は電車での車内マナーに配慮した薄マチタイプが圧倒的人気だったが、リモートワークの増加に伴い、大容量タイプや水に強いタイプも支持されるようになった。薄マチタイプは、必要最低限の仕事道具をカフェなどに持ち出す際に便利。大容量タイプは、会社から自宅へ持ち運ぶ荷物が増えた今、にわかに注目を集めている。水に強いタイプは、パソコン(PC)を持ち運ぶ人が増えたことから人気となっている。

今回の連載では、人気5ブランドの薄マチ・大容量・水に強いビジネスリュックを5回に分けて紹介する。第2回は人気バッグブランド、ブリーフィングの注目モデル。春の新生活に向けて、バッグの買い替えを検討している人は参考にしてほしい。

ブリーフとしても使える薄マチリュック

ブリーフィングを展開するユニオンゲートグループ(東京・港)のPR・田村まり氏によると、「リモートワークが増えたことで、PC収納部を搭載したバッグの需要が高まっている」という。その背景として、「やはりPCを持って自宅と会社を行き来する人が増えたからではないか」と田村氏は話す。

そんなブリーフィングの注目モデルのひとつが、PC収納を搭載した薄マチバッグ「MOLLE BAG MW WP」だ。リュックとしてもブリーフケースとしても使えるため、通勤時と商談時などシーンに合わせて持ち方を変えられる点が強み。2020年春夏シーズンの発売以降、「電子商取引(EC)でも店舗でも売り上げは好調」と田村氏。

マチ幅はわずか5.5センチメートルと薄いが、内部にはクッション付きのPCスリーブを搭載しており、11インチ程度までのノートパソコンを収納可能。PCスリーブは縦・横どちらの方向からも出し入れできる設計となっているため、リュック時もブリーフ時も使いやすく、また電車内などでリュックを前に抱えた状態でもパソコンを取り出しやすい。

このほか内部にメッシュポケットやファスナーポケットなどを備え、薄マチながら小物類もしっかり整理収納できる。開口部がコの字に大きく開くため、荷物を取り出しやすいところも見逃せない。

バッグの表地は、耐久性に優れた840デニールのバリスティックナイロン。さらに、生地の強度と防水性を高めるため、表地・透湿防水ポリウレタン・トリコットの3層構造になっているのも特徴。外装のファスナーには止水仕様を施すなど、水にも強いバッグに仕上がっている。

大容量でオールブラックの最新作

ブリーフィングのMADE IN USAコレクションから、21年に登場した新シリーズ「DELTA」。ブランドのアイコンであるレッドラインや赤文字のロゴをあえて外装からはずし、オールブラックに仕上げた点を特徴とする。

なかでも今回紹介する大容量バックパック「DELTA ALPHA PACK L」は、オン・オフ問わず使えることから人気が高い。約30.5リットルもの容量があるため、普段使いはもちろん1泊程度の旅行や出張にも対応する。

リュック内部には、15インチ程度までのPCを収納できるスリーブや、小物の収納に便利なオープンポケットを搭載。荷物を出し入れしやすくするため、メインコンパートメントとサイドポケットのファスナーのカッティングにもこだわった機能的な作りになっている。

素材にはブリーフィングで最もヘビーなバリスティックナイロンを使用。さらに、耐摩耗性と耐水・耐圧性を備えた「ラバーハイパロン」をファスナーのエンド部分に用いるなど、タフな作りもDELTAシリーズの魅力だ。

「21年1月1日から一般販売を開始し、約1カ月で完売した人気商品」(田村氏)。次回の再入荷は4月を予定している。洗練されたミニマルなたたずまいから、主に30~50代の男性に支持されており、1月は同シリーズを目当てに店舗を訪れるユーザーも多かったという。

水に強い3層構造の生地を使用

「VERTICAL PACK MW WP」は、スマート収納をコンセプトとする「モジュールウエア(MW)コレクション」のバックパック。通勤や出張といったビジネスシーンで必要な荷物を想定し、それらのサイズに合わせたスペースを確保している。また、ガジェットなどの小物類もスムーズに収納できるポケットや仕切りを多く搭載している点も特徴だ。

先に紹介した「MOLLE BAG MW WP」と同様に、840デニールのバリスティックナイロンの表地・透湿防水ポリウレタン・トリコットによる3層構造の生地を使用しており、耐久性が高く水に強い。外装のファスナーは止水仕様で、すき間からの雨水の浸入もしっかり防ぐ。

内部には、13インチ程度までのノートパソコンを収納できるクッション付きPCスリーブと、10.5インチ程度までのタブレットを収納できるクッション付きポケットを搭載。そのほかメッシュ素材のファスナーポケットもあり、外装にもサイドポケットなど4つのポケットを備えており収納力が高い。

約18.2リットルの容量を備えながら約960グラムと軽い作りもポイント。メインコンパートメントの開口部は、カーブしたファスナーで大きく開く設計になっているなど、使い勝手を追求したバックパックとなっている。

(ライター 津田昌宏、写真 宮前一喜、スタイリング 宇田川雄一)

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