2021/3/23

デザイン思考の授業

強制発想――異質の掛け算の発想

一見違う要素を無理やり結びつけて発想を生む、新結合による発想法があります。様々な組み合わせを使った発想法を、IDでは「統合(シンセシス)」という授業で教えています。

たとえば、縦軸に想定ユーザーセグメントを、横軸にユーザーニーズをそれぞれ貼り出して、その組み合わせをアイデア出しするという強制発想のマトリックスを使うことがオーソドックスなやり方です。

この縦横の要素は様々な形で入れ替え可能で、リサーチで集めた幅広いセグメントやそれぞれのユーザーから出てきたニーズを組み合わせて、ユーザーがほしがっている解決策を絵で描いていくブレーンストーミングができます。

ビジネスマンとしては、一見無意味に思える関係性を考えて何になるのかと思ってしまうものですが、実際にアイデア出しをしてみると、意外な組み合わせからアイデアのジャンプにつながることがあります。

慣れてくると、このような軸を作らなくても、様々な組み合わせを頭の中で考えられるようになります。たとえば、「教育×デザイン」や「釣り×ウェアラブルデバイス」といった具合にです。

THINKING
掛け算で何か新しいものが考えられないか?
佐宗邦威
BIOTOPE代表/チーフ・ストラテジテック・デザイナー
大学院大学至善館准教授/多摩美術大学特任准教授
東京大学法学部卒業、イリノイ工科大学デザイン研究科(Master of Design Methods)修了。P&G、ソニーをへて、戦略デザインファーム「BIOTOPE」を起業。BtoC消費財のブランドデザインやハイテクR&Dのコンセプトデザイン、サービスデザインプロジェクトが得意領域。著書に『直感と論理をつなぐ思考法』『ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION』など。

世界のトップデザインスクールが教える デザイン思考の授業 (日経ビジネス人文庫)

著者 : 佐宗 邦威
出版 : 日本経済新聞出版
価格 : 1,045 円(税込み)

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