モバイル性は上々だ

モニターの縦横比率が16対9のモデルに対して、正方形に近くなったThinkPad X1 Titaniumは、かばんへの収まりがよい。本体が極薄なので、ビジネスバッグにスッキリと収まる。

気になる重量は、カタログ値で1.15キロからで、通信モジュール(LTE/5G)搭載モデルは1.18キロからだ。今回は通信内蔵モデルを試用したが、キッチンスケールでの計測では、1.185キロだった。

超軽量とは言えないが、日常的に持ち歩いても負担のない重さだ。なお、バッテリー駆動はカタログ値で最大約16.8時間となっている。最近のモバイルノートとしては標準的な長さと言えるだろう。欲を言うなら、20時間は超えてほしいところだ。

CPU(中央演算処理装置)はモデルによって異なるが、米インテルの「Core i7-1180G7」などを搭載している。以前Yプロセッサーと呼ばれていた、消費電力の少ないモバイル向けのチップの後継版と考えればよいだろう。ただ性能は最高速のチップより一段劣っている。

ThinkPad X1 Titaniumは、CPUにCore i5を採用した最廉価モデルでも税込み31万9000円(公式オンラインストアの販売価格。記事執筆時点ではキャンペーン適用で23万9250円)と高額なモデルなので、ここは思案のしどころだろう。値段の割に性能は高くない。

重量は1.1キロ台なので超軽量というわけではない
ACアダプターはコンパクトな65ワットタイプ

拡張性はかなり割り切っている

ThinkPad X1 Titaniumは、回転式のモデルなので、同社のThinkPad X1 Yogaの系統と言ってもよいだろう。レノボのウェブページでは同じモデルに分類されている。

ところが、拡張性が高かったThinkPad X1 Yogaとは違い、コネクターは大きく削減されている。これは薄さを実現するためだ。

装備しているのは、USB-C端子が2つだけ。ただし最新のデータ転送規格「Thunderbolt 4」に対応するので、データの高速転送に加え、ディスプレー出力も可能だ。アダプターを使えばHDMI端子も利用できるが、本体には内蔵していない。

薄さを優先して拡張性は割り切った

ThinkPad X1 Yoga同様に手書き入力にも対応するが、付属のペンは本体に内蔵できなくなっている。別に持ち歩くと紛失してしまうかもしれないため、ちょっと不安だ。

ペンを使った手書き入力もできる

本体の横幅が狭いので、キーボードもやや小さくなっている点も留意しておきたい。ThinkPadらしいデザインのキーで、打ち心地はまあまあだが、やはりサイズが小さいと窮屈だ。特にThinkPad X1 Carbonから買い替えると窮屈に感じるだろう。

ThinkPad X1 Titaniumは、あまり拡張性にこだわらずスマートに使うべきモデルと言えそうだ。比較的ライトユースに向く高級なパソコンと考えればよいだろう。

キーボードはThinkPadらしいデザイン
配列はよいのだが、キートップのサイズが小さい。タイピングしているとやや窮屈だ
戸田覚
1963年生まれのビジネス書作家。著書は150点以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。
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