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ピンクのボブで世界進出 ツインズモデルAMIAYA

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NIKKEI STYLE

日経doors

モデルとしてH&M/MOSCHINO、FENDI、VALENTINOといった海外メゾンの広告やキャンペーンに登場するほか、アパレルブランドjouetie(ジュエティ)のクリエイティブディレクター、DJとして幅広く活躍しているツインズユニットAMIAYAのAYAさん(姉)とAMIさん(妹)。服飾関係の仕事をしていた両親の影響で、ファッションの世界に憧れ15歳で上京。下積み時代やアイデンティティーに悩んだ経験をへて、現在は世界各地のファッションウィークを飛び回る国際的なインフルエンサーとなりました。二人の転機や夢をかなえた軌跡に迫ります。

◇  ◇  ◇

「何か足りない」と気づかされたミラノコレクション

日経doors編集部(以下、――) ファッション業界で国内外から注目を集めるAMIAYAさん。ビビットなピンク色のヘアカラーと直線的にカットされたぱっつん前髪のボブスタイルがトレードマークです。数年前まではそれぞれ別の髪形をされていたんですよね。

AMIさん(以下、敬称略) 実は2017年3月に、二人で髪の色やヘアスタイルをおそろいにして、イメージチェンジをしたことが、今の私たちのキャリアに大きく影響しています。きっかけは、2016年にミラノコレクションのドルチェ&ガッバーナのショー。ショーに招待してもらい、初めて海外メゾンのファッションシーンを体感しました。すごくおしゃれで、自分のスタイルを持っている人たちを目の当たりにして、「私たちの強みや個性って何だろう?」と考えさせられたんです。

AYAさん(以下、敬称略) 私たちもドレスアップしていきましたが、カラフルできらびやかな人、ゴージャスなセレブリティーが大勢いる中では何かが足りず、自分たちの魅力を発揮できていない気がして……。海外では特に、アイデンティティーや個性がないと注目してもらえません。流行最先端のファッションに触れ、さまざまな人と交流する中で、「自分たちには何が必要なんだろう?」と、二人でその問いを掘り下げていったことが大きな転機になりました。

―― 当時感じた「足らないもの」「必要なもの」が、確固たるアイデンティティーだったのですね。

AMI 二人とも「インパクトが足りない」「何かもっと必要なものがある」と思っていたところに、日本に帰る飛行機の中で、ティム・バートンの映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』をみたんです。この映画には、容姿や服装がまったく同じ双子のキャラクターが出てくるんですが、「これだ!」とインスピレーションが降りてきて。日本に帰ってきてすぐ、おそろいのピンク色のボブにしました。

AYA 同じビジュアルの二人だからこそ、人の視線を集める大きなインパクトがあると気づきました。私たちのキャラクターとして、日本人、アジア人であることはすごく大事。日本人形のような前髪と短めボブで日本人らしさとコケティッシュを意識しつつ、子どもっぽく見られないようにメイクはきっちり。ファッションは、自分たちの個性を生かしてカラフルにしました。今でも「どこの国、どの街に行ってもAMIAYAというスタイルが確立されているか」「AMIAYAにしかない世界観をつくれているか」は常に考えています。

リミットから解放されたら、人生がうまく回り始めた

―― 双子とはいえ、二人それぞれの自我や個性がありますよね。同じスタイルにすることへの躊躇(ちゅうちょ)はありませんでしたか。

AYA 3年前までは、AMIちゃんが今のヘアスタイルに近い前髪ぱっつんのピンク色ボブで、私はワンレングスのオレンジ色ボブでした。海外で街中を歩いていると、AMIちゃんが「いい髪の色だね」「そのスタイルがいいね」「かっこいいね」と褒められる機会が多かったんです。それで、私がピンク色に変えました。自分たちのスタイルをつくるためだったので迷いはなく、楽しかったですね。

―― ドルチェ&ガッバーナのショーに招待されたとき、AMIAYAさんは既に原宿を代表するファッションモデルであり、アパレルブランドのクリエイティブディレクターなど幅広く活躍されていました。二人のキャリアにとって、当時はどのような時期だったのでしょう?

AMI 当時、私たちは26歳。「仕事で海外に行きたい」という夢はかないましたが、30代以降に向けて今後のキャリアを模索している時期でもありました。

AYA ミラノで自分たちに足りないものが分かり、探していた答えが見つかったように感じました。それまで日本を拠点に活動し、周囲のモデルさんたちよりは派手な服装やスタイルだったんですが、広告の仕事現場では、「黒髪」「ロングヘアー」などいろいろな制約がありました。私たちも「ここまでだったらOKかな」「このくらいで抑えておこう」と、自らリミットをつくってしまっていて……。キャラクターやブランディングを確立したいと思いつつ、枠から大きく外れないように先入観を持っていました。海外でいろいろな個性を持ったすてきな人たちに出会ったことで自分の中のリミットが外れ、自分たちのスタイルをもっと追求して、誰かや何かに合わせるんじゃなく、私たち自身がもっと楽しもうというスタンスに変わりました。

AMI リミットを外して等身大のスタイルを見つけてからは、不思議といろいろなことがいい方向に進んでいったんです。仕事面では海外の仕事が増えましたし、ファッション自体をポジティブに楽しめるようになりました。

30代、年齢にとらわれずチャレンジしたい

―― イメージチェンジをして「この方向性でよかったんだ」と手応えを感じたのは、いつごろですか?

AYA 2017年以降に増えた海外メゾンの仕事です。華やかなパーティーに招待されたり、広告やキャンペーンのオファーをいただいたり。ずっと海外での活躍を目指してきたので、できる限り自分たちで海外に足を運んで、次のチャンスをつかめるような行動を意識してきました。

AMI 海外メディアに特集してもらうことも増えましたし、撮影のお仕事以外にも、私たちのキャリアや内面にフォーカスしたインタビュー記事も増えました。

―― 海外メゾンとの仕事で、特に印象に残ったものはありますか。

AMI 2018年、H&MとMOSCHINOがコラボした撮影ですね。初めて私たちが海外の仕事として獲得した広告キャンペーンでした。クリエイティブディレクターのジェレミー・スコットがすごく私たちを気に入ってくれたんです!

AYA その前に初めて、VOGUE JAPANのファッションストーリーの中で双子にフューチャーした撮影に参加し、その特集の扉のページに抜てきしてもらいました。ジェレミーはそれを見て気に入ってくれて、H&M/MOSCHINOの仕事もスムーズに決まりました。ニューヨークでショーがあったのですが、ランウェイを歩くのは、ナオミ・キャンベルやジジ・ハディットといった超一流モデルばかり。そんな中で自分たちの写真が大きく飾られているのは、まるで夢の中にいるみたい。髪の毛をピンク色のボブに変えて、自分たちのスタイルをつくりあげていくことによって、チャンスをつかめたという実感がありました。自信につながった仕事です。

―― ステージが上がることによる、プレッシャーは感じませんでしたか?

AMI プレッシャーよりも、もっともっと海外の仕事を取りたい! というハングリー精神が出てきました。私たちは15歳で上京した後、いったん地元に戻り、再び17歳で「もう二度と戻らない」という決意をもって再び上京したんです。下積み時代の経験があったからこそ、どうしたら目の前の仕事を次のチャンスにつなげられるかを俯瞰(ふかん)して考え、行動するようにしてきました。30代となり、これからも年齢にとらわれずに目標に向かってチャレンジを続けていきたい。ニューヨークのショーで自分たちの方向性を確信できてから、もっと変われる、もっと成長できると、さらにポジティブになれました。

AMIAYA
1988年生まれ。15歳で上京し、原宿のストリートスナップなどで活動開始。その後、青文字系雑誌でモデルを務め、独創的な着こなしとヘアメイクで大きな注目を集める。その後活動はアーティスト、DJと音楽シーンに展開し、日本のポップカルチャーを世界へ発信する存在に。アパレルブランド「jouetie」では、クリエイティブディレクターを務める。2017年秋のニューヨークコレクションを皮切りに、2018、19年と欧米のファッションウィークに参加。2019年、英「THE FASHION AWARDS 2019」で「2019 NEW WAVE/Digital Influencer」(世界で活躍する若き才能100人)に日本人で初めて選出。

(取材・文 三浦香代子、取材・構成 加藤京子=日経doors編集部、写真 AMIAYAさん提供)

[日経doors 2020年12月23日付の掲載記事を基に再構成]

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