日常着をファミマで「ファッションの可能性広げたい」デザイナー・落合宏理さん

2021/3/18
「コンビニエンス ウェア」のロゴが入ったラインソックス。「ブランドのシンボリックな存在としてどうしても作りたかったのがコレ」と話す、ファッションデザイナーの落合宏理さん(東京・港のファミリーマート本社)
「コンビニエンス ウェア」のロゴが入ったラインソックス。「ブランドのシンボリックな存在としてどうしても作りたかったのがコレ」と話す、ファッションデザイナーの落合宏理さん(東京・港のファミリーマート本社)

だれもが知っているファミリーマートのカラーである青と緑のラインソックスに、ステッチにこだわった白Tシャツ。ファミマ発の衣料ブランド「コンビニエンス ウェア」が、間もなく全店に並ぶ。手掛けたのは、とんがったモードブランド「FACETASM(ファセッタズム)」で国内外に熱狂的なファンを持つファッションデザイナーの落合宏理さんだ。「緊急対応の衣類」ではなく、コンビニで「日常着」を売る文化を創りたい、というファミマの理念に共感して作った数百円の衣類は、デザインにもパッケージにも楽しさが詰まっている。落合さんの心をとらえた、「日用品」に徹するコンビニの世界へのアプローチは、「ファッションデザイナーの可能性を広げる挑戦」だと確信している。




日本のアイコン「ファミマカラー」でソックス

――このソックスですが、コンビニで売っているの? という驚きのかわいさです。言われてみて、ファミリーマートのカラーだと気付きました。

「売り場でシンボリックな存在になってほしいんです。コンビニが持つ公共性を、ファミリーマートならではの形で打ち出したのが、このラインソックスなので。コンビニの店で目にするラインやカラーは日本を代表するアイコンです。米アップル社のリンゴのように、きちんと商品に落とし込みたいと思っていました。見ればすぐにファミリーマートのものだとわかります。ミュージアムショップに置いてもいい商品というイメージで作りました」

――3月23日の全国展開に先立ち、2020年6月から関西で限定販売しました。反応はどうでしたか。

「アウター用のTシャツがすごく好評でした。Tシャツをコンビニで買うというのも1つのチャレンジでしたが、評価をいただけました。デザイン、クオリティーには相当こだわり、Tシャツではリブの幅、ステッチ、サイズ感、襟ぐり、肩の落ち方などをミリ単位で調整しています。トレンドを追うよりも、基本的には定番商品を作ります。そこから徐々にアイテムを増やしていきたいですね。このTシャツからロングTシャツを作っていく、といった具合に」

「コンビニエンスウェア」の商品は「心がポジティブになるように」とカラフルな色も使われている。エコバッグ(539円)、今治タオル(同)、トランクス(649円)、アウターTシャツ(1089円)など

「ラインソックス429円、タンクトップ869円など、作る数量が半端ないですから、値段が安くできるのが魅力。ハイクオリティーに仕上がっているので1回着てもらえれば勝ち、と思っています。今治タオルはいろんな柄を増やしていきたいですし、関西で評判がよかった発熱インナーや、新たにレインコートも作ってみたいです」

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「コンビニで服」を新しいライフスタイルに
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