N
趣味・ガジェット
webCG

メルセデス・ベンツSクラス 威風堂々の先進性と快適性

2021/4/18

webCG

フルモデルチェンジした7代目の新型「メルセデス・ベンツSクラス」を試乗した(写真:郡大二郎、以下同)
フルモデルチェンジした7代目の新型「メルセデス・ベンツSクラス」を試乗した(写真:郡大二郎、以下同)
webCG

スリーポインテッドスターを象徴する一台であり、Lクラスセダンの世界的ベンチマークでもある「メルセデス・ベンツSクラス」がフルモデルチェンジ。7代目となる新型は、ライバルの一歩先を行く先進性と、さらなる快適性を併せ持つクルマに仕上がっていた。

世界的な“高級車”のベンチマーク

メルセデスがSクラスという名を使い始めてから、この「W223」型は7代目にあたるという。が、市場でのステータスたるやそんなものではないだろうと歴史をさかのぼってみると、団塊世代には懐かしい“縦目”や“ハネベン”“ポントン”、それ以前にもSクラスに通ずる存在のモデルはある。

全長×全幅×全高=5210×1930×1505mmと、標準ボディーでも堂々としたサイズを誇る新型「Sクラス」。シンプルなその意匠は、「Sensual Purity(官能的純粋)」と呼ばれるデザインコンセプトにのっとったものだ

ともあれ言えるのは、民主主義的な価値観が浸透した第2次大戦後の世界において、メルセデスは“性能”という平等な評価軸のもとに、高級車の範であり続けてきたことだ。時の移ろいに沿ってメルセデスもコストダウンや多車種展開など、変節を経てきたが、それでも最も揺らぐことなくそのポジションを守り続けてきたのがSクラスなのだと思う。

果たして、山は動いたのだろうか。

「フォルクスワーゲン・ゴルフ」や「BMW 3シリーズ」も然(しか)りだが、それにも増して、新しいSクラスの試乗には毎度そういう気持ちで臨むことになる。

日本市場での新型Sクラスのバリエーションは、「S500」と「S400d」の2つとなり、おのおのに標準ボディーとロングボディーが用意される。そしてドライブトレインは「4MATIC」、つまり4輪駆動のみ。FRが姿を消したのはクルマ好きにとっては衝撃的な出来事かもしれない。

機械式スイッチを極力排したインテリア。エアコンやインフォテインメントシステムなどの操作は、いずれもタッチスクリーンや音声入力システムが担うかたちとなった

S500に搭載されるのは先代Sクラスのモデルレンジ後半から投入された「M256」型直列6気筒直噴ガソリンターボ。これにISG(インテグレートスタータージェネレーター/モーター機能付き発電機)を組み込んだ48Vマイルドハイブリッドとなる。また、タービンに送り込む圧縮空気を生成する電動コンプレッサーも組み合わせて、低回転域でのターボの効率を高めている。最高出力は435PS、最大トルクは520N・mを発生し、9段ATとの組み合わせで0-100km/hは4.9秒をマークする。

一方、S400dに搭載されるのは、これも先代Sクラスのモデルレンジ後半に投入された「OM656」型直列6気筒直噴ディーゼルターボだ。こちらはISGなどのアシストデバイスはない純然たる内燃機となるが、WLTC複合モードは12.5km/リッターと、S500に対して約1割の低燃費となっている。最高出力は330PS、最大トルクは700N・mを発生し、S500同様9段ATとの組み合わせで0-100km/h加速は5.4秒となる。

エンジンは3リッター直6ガソリンターボと、2.9リッター直6ディーゼルターボ(写真)の2種類。後者にはディーゼルパティキュレートフィルターと2つのSCR触媒を備えた、最新の排ガス浄化システムが組み合わされる
燃費は「S500 4MATIC」が11.2km/リッター、「S400d 4MATIC」が12.5km/リッターと公称されている(いずれもWLTCモード、標準ボディーの数値)
注目記事
次のページ
ADASについては“通信アップデート”に期待