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クリスティー・シェン、ブライス・リャン著 岩本正明訳 ダイヤモンド社

クリスティー・シェン、ブライス・リャン著 岩本正明訳 ダイヤモンド社

マネー本でありながら抜群に面白い。時間を忘れて読みふけりながら、資産運用と早期リタイアのノウハウを学べる。極貧の幼少期を経て30代で富をつかみ、早期リタイアに成功した顛末は、著者の実体験だけに興味を引く。

特別な能力がなくても、頑張れば同じことができるかも?と思えてくる。ただ、著者には極貧生活のなかで身に付けた、「欠乏マインド」という「武器」があった。そこはマネのしようがないが、今の日本で普通に暮らしているというだけで、(世界中を見渡せば、かなり)有利なスタート地点に立っているのも事実。思い切ってチャレンジしてみては?

要点1 幸福を感じる消費のスタイルは千差万別

モノを買ったときなど消費行動に幸福感が伴うのは、脳内に分泌される快楽物質ドーパミンの作用だ。脳はその刺激にすぐ慣れるから、同じレベルの幸福を味わい続けるには、際限なく消費しなければならない。多くの人が貯蓄できない理由がそこにある。

重要なのは、幸福をもたらす消費行動は人によって千差万別だということ。お金を効率良くドーパミンに変換できる自分なりの消費スタイルを見つけることで、ムダにモノを買わずに済む。特に、高額のモノを所有しすぎると維持費や想定外の費用が増え、貯蓄を妨げる。モノが増えるほど人は不幸になる。

要点2 インデックス投資は初心者にぴったり

著者は貯めたお金で家を買おうとしたが、賃貸のほうが得と判断。お金は投資に回すことにした。選んだのは、個々の株式や債券ではなく、株式市場や債券市場全体の成長に賭ける「インデックス(指数)投資」だ。個別銘柄には倒産する(投資元本がゼロになる)リスクがあるが、多くの銘柄からなる指数ならそれがない。手数料が安いこと、会社の価値(時価総額)に応じて保有銘柄が決まる仕組み上、ダメな会社には投資せずに済むこと、などのメリットもある。

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