オンラインでトータルの観客数増える

鈴木「間島さん、昨年12月末の3周年ライブはやっぱりオンラインになっちゃいましたよね。オンラインライブをやってどんな事を考えていましたか」

間島 和奏氏(まじま わかな)。2000年4月26日生まれ 北海道出身。秋元康氏プロデュースの同名オーディション番組から誕生したアイドルグループ「ラストアイドル」として2017年にデビュー。

間島「そうですね。アイドルのライブって光るサイリウムという応援グッズを持ってくださったり、曲中にコールっていう掛け声をやっていただいたりするので、オンラインだと見える景色が全然変わってくるんです。やっぱり達成感といいますか、やりきった感じはどうしても減ってしまいます。でもその分オンラインだからこそ、普段はちっちゃいお子さんがいてライブになかなか来れない方とか、学生さんでオンラインだと払えるけど実際のチケットは高いと思っている人とかも観てくださる機会が増えました。その点はすごく良かったなと思っています」

鈴木「トータルでラスアイのライブを見た人の数はやっぱりオンラインが多かったんですか」

間島「そうですね。やっぱりオンラインライブもそうですし、握手会の代わりにお話会というテレビ電話みたいなものをやっています。『今度初めてライブ観に行きます』って方とか、『普段は行けないけど今は行けるから観られる、お家で観られるから』って言ってくださる方は多いですね」

サザンが拓いた道

鈴木「オンラインライブに向いてるアーチストとか、オンラインにすると魅力が増すアーティストってどんなタイプのアーティストなんでしょうか」

福田「アーティストに限らずビジネスマンもそうなんですけどもDX化に遅れた人はちょっと厳しいですね。ミュージシャンで言いますと昨年夏にサザンオールスターズが横浜アリーナで(オンラインライブを)やりました。横浜アリーナって1万2000人入ります。サザンは満杯で毎年やっていたわけですよ。ところが今回、オンラインで18万人の人が観たわけです。オンラインの可能性の方がビジネス的に成り立つじゃないかということを最初に証明したのが、サザン。その後、矢沢永吉さんとか皆さんいろいろ続いたわけですよ。球場を埋めるくらいのことができる人たちはオンラインでも間近にライブで観られるという新しいマーケット作った」

「間島さんみたいなアイドルや普段からお客様の顔を見て接して、いろんなアイデアでそのお客さんとコミュニケーション取ってる方も多分このDX時代になるとすごく強いと思うんですよ。1番頑張んなきゃいけないのが『音楽はライブじゃなきゃだめだよ』とか、もう年齢に関係なくデジタルを最初から否定する方はこれから大変になってくると思います。今からでもデジタルを学んでマーケットを築くと、ワクチンが普及して集団免疫ができた後に今までの通常のライブとオンラインと両方のレベニューリソース(利益源)ができるんで、これはもうチャンスと考えてもらいたいなと思います」

鈴木「アイドルはDX化が進んでいるそうです。そのあたりどういう風になっていますか」

間島「確かに言われてみたらやっぱりアイドルってなんだろう、ただ歌うだけとか踊るだけじゃなくて、例えばお芝居やいろんな事をやってもいい職業だと思うので、見せ方は考えられるなと思います。オンラインだからこそ、いろんな方向性で攻められるんじゃないかな」

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アイドルが持つDXに強い体質
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