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薄マチ、大容量、水に強い ポーターの注目リュック3選

人気5ブランド 春の最新ビジネスリュック(第1回)

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NIKKEI STYLE

仕事用のバッグとして定着したビジネスリュック。以前は電車での車内マナーに配慮した薄マチタイプが圧倒的人気だったが、リモートワークの増加に伴い、大容量タイプや水に強いタイプも支持されるようになった。薄マチタイプは、必要最低限の仕事道具をカフェなどに持ち出す際に便利。大容量タイプは、会社から自宅へ持ち運ぶ荷物が増えた今、にわかに注目を集めている。水に強いタイプは、パソコン(PC)を持ち運ぶ人が増えたことから人気となっている。

今回の連載では、人気5ブランドの薄マチ・大容量・水に強いビジネスリュックを5回に分けて紹介する。第1回はポーターの注目モデル。春の新生活に向けて、バッグの買い替えを検討している人は参考にしてほしい。

収納性も高いカジュアルな薄マチモデル

ポーターの薄マチリュックの注目作は、オフィスカジュアルに最適な「PORTER VIEW デイパックS」。シンプルなデザインで幅広いコーディネートができるため、オン・オフ問わず使用できる。

マチ幅9センチメートルの薄型だが収納性が高い。メインコンパートメントには13インチまでのノートPCを収納できるクッションスリーブを搭載。フロントポケットも上段と下段に分かれているため、どちらのポケットも小物を取り出しやすい深さになっている。

メイン収納部のファスナーは水の浸入を防ぐ止水仕様で、3つのスライダー(ファスナープル)を備えている点も特徴とする。下部にもスライダーがあるため、前抱えにした際などにサイドから荷物にアクセスでき、またリュックの底の荷物もスムーズに取り出せるという。

メイン素材には光沢を抑えたナイロンポリエステルツイル生地を使用。裏面にポリ塩化ビニール(PVC)加工を施しているため水に強く、PVCの適度な張りを生かし、余分な芯材を省いて軽量に仕上げているところも見逃せない。

ポーターの製品を製造・販売する吉田(東京・千代田)の広報部マネージャー阿部貴弘氏は「『PORTER VIEW デイパックS』は発売から5年目を迎えたロングセラーアイテム。コロナ禍においても安定した人気で着実に実績を残している」と話す。上部に丸みのあるデイパックスタイルのフォルムながら、ツイル生地のマットな質感とステッチが目立たない品のあるデザインで、多くのビジネスパーソンから支持されているという。

軽量で使いやすい2層式の大容量モデル

大容量タイプの注目モデルは「PORTER LIFT デイパック」だ。スクエア型でシンプルなデザインの2層式デイパックで、スーツスタイルにも合わせやすく、荷物の仕分けもしやすい。

2012年春夏シーズンに発売された「PORTER LIFT」シリーズは、縦糸に210デニールのナイロン糸、ヨコ糸に中空状の繊維を複数よりあわせて紡績した「強合撚ナイロン中空糸」を用いた、超高密度のオリジナルナイロンツイルを本体表地に使用。大容量モデルながら非常に軽く、上品な光沢感を持つ。裏面にはPVC加工が施されているため、水が染み込みにくい点も特徴だ。

斜めに配置されたフロントファスナーも同シリーズのアイコンとなっている。斜めファスナーの開口部は、リュックを前に抱えた状態でも使いやすく、電車内などでの荷物の出し入れに活躍する。

前層のコンパートメントの内装に、ファスナー式の大型ポケットを搭載しており、ポケット内には便利なキーホルダーも付いている。後層のコンパートメントには、15インチまでのノートPCを入れられるクッションスリーブを備え、パソコンや書類などをしっかり整理して収納できる。2層式のため、出張や旅行では着替えと仕事道具を分けて入れられる点も便利だ。

「PORTER LIFT デイパック」は発売から好調な売り上げをキープしている人気モデルで、特にこのブロンズカラーは販売実績を落とすことなく推移しているという。吉田の阿部氏は、「明るいカラーとフロントのファスナー使いがデザイン性を高めており、コロナ禍によるビジネススタイルのカジュアル化のなかで需要が高い」と話す。

レザー製なのに水に強い最新モデル

高級感のあるレザーモデルでありながら、はっ水性を備えた「PORTER COMMUTER デイパックS」。機能性を追求しながらもサステナブルなもの作りを意識した、同社の最新レザービジネスシリーズ「PORTER COMMUTER」の注目アイテムだ。

表革には、皮革産業における倫理・安全・環境面での持続可能な構造を目指す、LWG(レザーワーキンググループ)という世界的な第三者機関に認定されたイタリアのタンナー、マストロット社の牛ステアを使用。しっかりとした厚みがあり、繊維も締まっているため適度な硬さを持ち、革を仕上げる過程ではっ水性を持たせている。裏地にはペットボトルを再生して作ったポリエステルオックス生地を使用するなど、SDGs(持続可能な開発目標)に向けて取り組む姿勢が現れた商品となっている。

メイン収納部がファスナーによってコの字に開く構造になっており、大きな荷物も出し入れしやすい。内装にマチのあるスクエアポケットを搭載し、ノートパソコンや書類などを仕分けして収納できる。

立体的なフロントポケットも収納力が高く、使い勝手が非常によい。背面にはキャリーケースのハンドル通しが設けてあり、出張や旅行にも対応できる。

20年秋冬シーズンの新商品として、20年11月に発売。レザーモデルということもあり、同社のナイロンモデルと比べて年齢層の高い30~50代に支持されているという。

(ライター 津田昌宏、写真 宮前一喜、スタイリング 宇田川雄一)

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