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WOMAN SMART
未来の私を変える投資レッスン

2021/3/16

未来の私を変える投資レッスン

藤士:これで磨音さんはこのレッスンは卒業になります。7回のレッスンで、投資を始めるときの最低限のポイントをお伝えしてきました。これで投資のスタートをきることができました。今度は、投資を実践しながら、さらに学んでいくといいですね。

磨音:えっ! 卒業ですか!? 確かに、これまで学んできたことで、不安よりも投資への期待が大きくなっています。でも、投資していく中で分からなくなったら…….。

藤士:そのときはまた連絡してください。投資を実践してこそ見えてくるものがありますから。

磨音:良かった! 安心したらおなかがすいてきました。きょう出てきたリンゴでおいしいアップルパイのお店を思い出したんです。卒業式を兼ねて食べに行きましょう! 私は送られる側なので、先生のおごりで!

藤士:……。磨音さんがこれまでのレッスンの振り返りができたらごちそうしましょう。

磨音:まかせてください! 投資で大切なのは、自分のリスク許容度を知って、それにあわせた資産配分で行うこと。そして、投資のコツは(1)できるだけ「長期」で運用する(2)値動きや性質の違う運用対象に「分散」する(3)一定額を「積み立て」していく。あ、あと、下がったからってすぐにやめないこと、時々お手入れすること、でしたね。

藤士:素晴らしい答えです! そのことを意識しながら投資を実践してください。

■藤士のワンポイントアドバイス
今回紹介したドルコスト平均法も万能ではありません。では、どのようなときに万能とはいえないのでしょうか。
1)運用開始からずっと運用資産の価格が上昇し続ける場合
この場合は、積立投資よりも一括投資の方がリターンが大きくなり得ます。ずっと上昇し続けるということは、購入価格の平均額は下がらないからです。
(2)運用開始からずっと運用資産が下落し続ける場合
この場合は、ドルコスト平均法でも利益を上げにくくなります。ドルコスト平均法は、あくまでも購入価格の平均額を下げるものであり、利益が出るのは、下落から反転してその価格以上に値上がりしてからだからです。
(3)「出口」を意識しない場合
いつ資産を売却するか、すなわち、投資の出口も大切です。例えば、コロナショックのように株価が大きく下落したときにお金を引き出さざるを得なかったとすれば、いくらそれまでの期間に運用益があったとしても、元本を割ってしまう可能性すらあるからです。そのため、資金が必要になる時期を見据えて、少しずつ株式の割合を減らしていくなど、出口を意識した運用をおすすめします。

■連載を終えて 磨音さんのように、投資を始めてみたいけど「わからないし、怖そう」という方が「始めてみようかな?」と思えるレッスンを心がけました。ただ、投資は経験からの学びも多々あります。まずは「少し損をしながら勉強してみよう」くらいの気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。またの機会にお会いしましょう。

■中里邦宏
ファイナンシャルプランナー(CFP)、マネーディアセオリー株式会社取締役副社長。上場メーカーで設計担当後2004年にFP事務所を開業、16年に法人設立。顧客が納得するまでシミュレーションを繰り返すライフプラン相談を中心に、資産運用教育、ライフプランツールのプランニング、ロジック提供なども手がける。日本証券アナリスト協会検定会員、1級FP技能士、DCプランナー1級。