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未来の私を変える投資レッスン

2021/3/16

未来の私を変える投資レッスン

藤士:それは、投信といった価格が変動するものを、毎月決まった金額で買っていくからです。といっても、ちょっとわかりにくいかもしれませんね。この仕組みをリンゴで説明してみましょうか。例えば、リンゴを毎月1000円分ずつ買っていくことにしましょう。月によって価格は変動します(図)。ここで、磨音さんに問題です。リンゴの価格が3月は100円、4月は200円、5月は50円、6月は100円と変動していますね。であれば、それぞれの月で何個ずつ買えるでしょうか?

磨音:1000円で買える個数はそれぞれ3月10個、4月5個、5月20個、6月10個ですよね。

藤士:ということは、高いときにはあまり買わず、安いときにたくさん買うというのが、自動的にできていますね。

磨音:確かに!

藤士:では、4カ月間で使ったお金の合計額はいくらで、合計で何個買えたことになりますかね?

磨音:4カ月では合計4000円を使って、合計45個買えました。

藤士:磨音さんが買ったリンゴの平均価格はというと、89円になります。4000円÷45個=89円ですから。

磨音:あれ? リンゴの価格自体の平均は100円を超えているんじゃないですか? それなのに、何だか安いですね。

藤士:この期間のリンゴの価格の平均は「(100+200+50+100)÷4=112.5円」ですから、磨音さんはそれよりも23.5円も安く買えているのです。

磨音:トータルでも安く買えているということですね。

藤士:そう、購入価格の平均額を下げることができるのです。リンゴで説明しましたが、投信でも同じです。投信の場合、数量の単位がリンゴのように個数ではなく「口数」になりますが、毎月一定額ずつ購入していけば、高いときには少なく、安いときにたくさん買えて、購入価格の平均額を下げられるのは一緒です。このように一定期間ごとに一定金額ずつ買っていく方法が「ドルコスト平均法」です。

磨音:覚えておきます! このドルコスト平均法なら、高値圏かそうでないのかをいちいち気にする必要はなさそうですね。

藤士:そうです。誰にもこの先上がるか下がるかは分からないし、下がったら下がったで、まだ下がるかもと考え始めたりして、いつまで経っても投資を始められませんからね。

磨音:あと、これから積み立て投資をしていくにあたって気を付けることやコツはありますか? ただ積み立ていけば、これでもう何もしなくていいということなんでしょうか?

藤士:積み立てて持ち続けていればいいとは限りません。なぜなら、投信の値動きにつれて、保有している資産全体の状態も変わりますし、磨音さん自身の状況も変わる可能性があるからです。ときどきは定期的に自分の資産の状態を確認して、必要ならお手入れをしてほしいですね。健康診断の定期健診の結果を見て、運動を始めたりお菓子は控えたり、といったふうにです。

磨音:資産の状態が変わるというのは?

藤士:当初設定したアセットアロケーション、つまり最初に決めた資産配分のバランスが崩れている場合があるということです。崩れていたら、元に戻すのが理想的です。例えば、株式が値上がりすれば資産全体の額も増えますが、同時に資産全体に占める株式の割合も増えているということになります。

磨音:資産配分のバランスが崩れたままだと、どうなるんですか?

投資:この例では、株式の割合が増えているため、次に株式が値下がりするとその増えた割合の分、資産全体が大きく減少することになりますよね。ですから、例えば1年~数年に1回などでもよいので、資産配分の割合を元に戻すといいでしょう。この元に戻すことを「リバランス」と言います。

磨音:リバランスはどうやればよいですか?

藤士:シンプルな方法は、値上がりなどで全体に占める資産配分割合が当初よりも増えた分の資産を売却し、その分で資産配分の割合が減った資産を買い増す方法です。

磨音:それならできそうです!