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ビブグルマン常連の隠れ家風フレンチ 東京・桜新町

2021/3/22
「オーストラリア産、仔(こ)羊モモ肉のナバラン~トマト煮込み~ 安曇野野菜とクスクス添え」
「オーストラリア産、仔(こ)羊モモ肉のナバラン~トマト煮込み~ 安曇野野菜とクスクス添え」

今日は普段よりちょっといいものを食べたい。そんなときにわざわざ都心の繁華街に出向かなくても、質の良い店が身近にそろっているのが、東京・世田谷エリアのいいところ。

「ミシュランガイド」ビブグルマンの常連であるフレンチ「infusion(アンフュージョン)」もそんなレストランの一軒、オープンは2009年2月だ。

「サザエさんの街」として知られる世田谷区の桜新町。サザエさん通りを「長谷川町子美術館」に向かって歩いていく途中に「infusion」がある。

Summary
1.「ミシュラン」ビブグルマン常連のフレンチレストラン
2.ランチもテイクアウトも、上質で本格なフレンチを普段使いで楽しむ幸せ
3.ワンプレートに本格フレンチ総菜がぎっしり、 テイクアウトをぜいたくに

シンプルなたたずまいのレストランの扉を開けると、フロアとの間にワンクッションとなる小さなスペースが。「いらっしゃいませ」の声と共にドアが開かれると、いつもとは違う時間の訪れにワクワクした気分になってくる。

手前にはテーブル席6卓が並び、奥には個室がある。ビシッと白いクロスがかけられたテーブル、整然と並ぶカトラリー。こぢんまりとした隠れ家のような雰囲気がありながら、ちょっと背筋を伸ばしたくなるような晴れがましさもある。

「世田谷に住む皆様に、普段使いしてもらえるレストランにしたいと思い、12年間やってきました」と語る、オーナーシェフの菊池貴通さん。

菊池さんは表参道「ポワロー」(現在は閉店)で柳舘功シェフや、恵比寿「イレール」(現在は閉店)の島田哲也シェフなど、当時の東京フレンチシーンをけん引したシェフたちのレストランで研さんを積んだ後、渡仏。ブルターニュの二つ星レストランやリヨン、ブルゴーニュなどで本場の味を学び、帰国後、西麻布「アルモニ」(現在は閉店)で料理長を務め、島田シェフの声がけで二子玉川「イレール・ドゥーブル」(現在は閉店)を任された。

「infusion」をオープンするきっかけとなったのは、二子玉川の店での経験だったという。

「店を閉めることになったのですが、お客様にどこに行くんですかと聞かれるんですよ。料理を楽しみにいらっしゃるお客様のために、世田谷に店を持とうと思いました」(菊池さん)

「自分が作りたい料理というのはあまりないんです。できるだけお客様の気持ちに寄り添って、来店される方が喜んでお帰りいただけるよう常に模索することが、永遠の課題ですかね」とニコニコ顔の菊池さん。

東京フレンチのトップシーンで活躍してきた菊池さんが、シェフの料理を求めて訪れる人たちを考えて作ったメニューとは? ランチに焦点をあてて紹介しよう。

ランチはプリフィックスとなるメニューAとBのほか、ミニサラダとスープ、メイン料理ひと品からなる「オーガニックライトランチ」、シェフのお任せコースの4種類。この中から、一番オーソドックスなアミューズ、前菜、スープ、メイン、デザートからなるメニューAをご紹介。

「菊芋のムース」のトッピングは北海道産のズワイガニ

最初に登場するアミューズは「菊芋のムース」。ムースに使用するのは、菊芋とタマネギ、ベーコンのみ。ブイヨンのような野菜の味を邪魔する素材は一切使っていない。トッピングは北海道産のズワイガニ。菊芋のホクホクさ、タマネギの甘みがしっかりと感じられ、ズワイガニのうま味とマッチする仕上がりになっている。

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