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ゴミ削減、達人の知恵と工夫10選 誰でも簡単にできる

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NIKKEI STYLE

プラスチックなどのゴミを減らす動きが高まっている。個人でできる工夫やテクニックはないものか。家事や環境問題などに詳しい専門家に聞いた。

1位 マイボトル・マイタンブラーを持ち歩く

 670ポイント

外出先で飲み物を買うと、ペットボトルやカップなどを消費する。飲料など国内で販売されたペットボトルは2019年度に約245億本(PETボトルリサイクル推進協議会)。自分専用のボトルに好みの飲み物を入れて出かければ、環境負荷を低減できる。

「外出前の慌ただしい時間に水筒を準備するのはひと手間だが、空のボトルを持ち歩き、コーヒー店で中身を入れてもらうだけでも効果はある」(服部雄一郎さん)。スターバックスやタリーズコーヒーなどのコーヒーチェーンのように、マイボトル持参で割引にしてくれる飲食店もある。

温かい飲み物の場合、紙コップより長時間、保温できる。「白湯を入れて持ち歩き、飲み終わった後、コーヒーを買う」(曽我美穂さん)という手もある。

最近は様々な容量やデザインのボトルが出ており、持ち歩くのに負担にならない小ぶりのものもある。「ペットボトルは回収に出すのに、洗ったり乾燥させたりと手間がかかる。節約にもなる」(本間朝子さん)と、実践しやすく利便性が高い。

2位 生ゴミコンポストを作る

 460ポイント

18年度に家庭から出たゴミは約3000万トン。燃やすゴミのうち約4割が生ゴミという自治体の調査もある。野菜のくずなどを土の中の微生物の働きで堆肥(たいひ)に変えるのがコンポスト。専用の容器に土と生ゴミを入れるだけだ。

家庭菜園やガーデニングをしているなら使い道もある。「ゴミ回収がない日も捨てられ、肥料になるので一石二鳥。子どもがいる家庭では、自然の循環を身近に感じられる機会になりそう」(小林祐子さん)

ベランダで始められる市販品もある。「魚の骨や内臓、エビの殻なども処理できる。臭いの悩みから解放され、快適」(曽我さん)

3位 インターネット通販で「簡易包装希望」と書く

 450ポイント

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンによると、「不要な使い捨てプラスチック製品や過剰包装のサービスが多い」と感じる人は8割強に上った。インターネット通販では梱包材にプラスチックなどが使われる。

過度な包装が不要なら備考欄などに「簡易包装希望」と記す。「出品者を評価するフリマアプリなどでは過剰包装になりがち」(山田亮さん)。割れ物でないなら「『気泡緩衝材は入れないで』と書く」(服部さん)と徹底する専門家も。井出留美さんは「通販は運搬の際に二酸化炭素を放出。近くで手に入るものなら直接買った方がいい」と指摘する。

4位 コンビニなどで箸やスプーンを断る

 440ポイント

コンビニで弁当やデザートなどを買うときに付けてもらえる箸(はし)やプラスチックのスプーン類を断る。「すぐに実行できる。デリバリーなどでも断るようにしている」(山野萌子さん)

家事代行サービスの専門家からは「どのお宅にもストックがある。一定量以外はためないのも一つの工夫」(小林さん)との声も。

EU(欧州連合)ではプラスチックのスプーンやフォークの使用を禁止するなど、国際的に規制する動きが高まる。「マイ箸、マイスプーンを常備する。気に入ったものを使うと気持ちも上がる」(高橋ゆきさん)

5位 ラップ代わりにシリコンの蓋

 380ポイント

料理の保存や電子レンジでの加熱の際に使用するラップフィルムを、シリコン製の蓋(ふた)やラップに置き換える。100円ショップなどで簡単に手に入り、洗って繰り返し使える。「すぐ実践できるゴミ削減策」(山田さん)だ。

洗う手間はあるものの「場所をとらないし、ゴミにもならないので良い」(矢野きくのさん)という利点がある。「安易にゴミにしていたラップフィルムの量を減らせるだけでなく、ほかに繰り返し使えるものがないか、意識することにつながる」(近藤典子さん)

6位 洗濯洗剤など詰め替え用は大容量のものに

 360ポイント

洗濯洗剤やシャンプー・リンスなど日用品の詰め替え用はボトルに比べて使う樹脂量が少なく、二酸化炭素の排出量を4割減らせるとの試算がある。大容量の詰め替えパックなら、さらにプラスチックゴミを少なくでき、環境にも優しい。「こまごまとしたゴミをいかに減らすか、工夫の『一丁目一番地』」(藤原千秋さん)。手軽にできる上に効果は大きい。

大容量サイズの方が割安な場合も。購入回数や手間を減らせば結果的に「輸送コストも下げられる」(矢野さん)といったメリットが期待できる。ただ「残りを保管していることを忘れないようにするのが大事」(山田さん)だ。

7位 スーパーに行く回数削減

 340ポイント

「買い物は行く回数が多いほど、無駄なものを買ってしまいがち」(矢野さん)だ。回数が減れば、買う量も抑えやすい。「ゴミの出どころの主たるところは『買ったもの』。スーパーに限らず、買い物の頻度を下げることでゴミの削減につながる」(藤原さん)

食材の買い出しは、おなかがすいているときを避けるのも有効だ。空腹時の買い物は、そうでないときに比べて約6割も無駄遣いしているとの米国の研究結果もある。仕事帰りなど、空腹の状態で買わざるを得ないときは「飴を一粒なめる、何か飲む、などでも気持ちが落ち着く」(井出さん)。

8位 試供品や粗品は断る

 330ポイント

化粧品を買う際などにもらう試供品や、特典の粗品は、知らぬ間にたまりがち。「包装の多くはプラスチックでできており、結局ゴミにしそうなら断りたい」(曽我さん)。「何の準備もいらず、口頭で『要りません』と言うだけ」(服部さん)なので、実践しやすい。

欲しくてもらった試供品類は管理が大事だ。「使用期限が分からなくなって廃棄する事態を防ぐため、もらった日付をマジックで記入したり、試供品が化粧水なら、化粧水のボトルに輪ゴムでくっつけたりして必ず使うよう工夫している」(本間さん)。せっかくもらったのだから、使い切るようにしたい。

9位 余った食材で作るメニューを決めておく

 320ポイント

日本の食品ロス量は年600万トン超で、半数が家庭から(環境省調べ)。食材を無駄にしないよう、残り物を一掃する定番メニューを決める。「冷蔵庫の食品ロス削減、生ゴミ削減に貢献できる。カレーはどんな野菜を入れても相性が良く、食材を食べきりたいときの定番」(曽我さん)と実践する専門家が多い。「月末など、日を決めるとさらに効果あり」(山田さん)

「みそ汁や野菜炒めなど、残り物で作るメニューを週末の献立に取り入れている。具沢山で、栄養面でもおすすめ」(本間さん)。冷蔵庫の一角に使いかけの食材を置くコーナーを作れば、何が残っているか一目瞭然という。

10位 フロアワイパーにボロ布とストッキングを装着

 250ポイント

フロアワイパーのシート代わりに、ボロ布を付け、その上から要らなくなったストッキングをかぶせ、静電気でホコリを集める。ついたホコリは掃除機で吸い取るか、手で取り除けば、また使える。「ボロ布の弾力とストッキングの静電気で、ホコリを吸着しやすくなる。洗って繰り返し使えるのでゴミを減らせる」(矢野さん)

ストッキングは掃除に役立つ優れもの。「そのまま鏡やステンレスを磨くとピカピカになり、ホコリ取りには抜群の効果を発揮する。ハンガーと組み合わせると高所のホコリも一網打尽」(高橋さん)。伝線したり、穴が空いたりした後でも、活躍させたい。

ゴミの内容確認 傾向と対策探る

ゴミ袋代わりに使っていたレジ袋が2020年に有料となり、改めてゴミの減量を意識した人は多いだろう。ゴミが減れば、袋も少なくて済み、処理も楽だ。日本の1年のゴミ排出量は約4272万トンで、東京ドームの約115杯分にあたる。食品ロスは年612万トンと、世界食糧計画(WFP)の食料支援量の1.5倍分だ。マイクロプラスチックや食品ロスの問題を改善するには、一人ひとりの努力が欠かせない。住生活ジャーナリストの藤原千秋さんは「家庭ゴミの内容物を確認して、どういうゴミが出やすいのか傾向を探ろう」と提案する。食品が多いなら、無駄にしないよう食べきる工夫をするなど対策を考えると良い。

プラスチックのゴミ削減に向けた「プラスチック資源循環促進法案」が今国会に提出される予定だ。飲食店などに使い捨てのスプーンやストローなどの使用減を求めるほか、家庭から出るプラゴミのリサイクルを進める。政府は22年4月の施行を目指す。日常生活でゴミの減量を意識する場面はますます増えそうだ。

モニター会議特別編

家庭から出るゴミを減らすためにどんな取り組みをしているか、日経生活モニターに聞いた。すでにエコバッグやマイボトルを活用している人が多く、「以前はコンビニ弁当ばかりだったが、自炊するようになった」(30代男性)と生活習慣を見直したとの声も聞かれた。

買い物の無駄をなくせば自然とゴミは減る。「食料品を買い過ぎず、冷蔵庫がほぼ空になるまでは買わない」(50代女性)、「いらないものを買わない。いつも買い物のときは厳選している」(40代男性)などは節約にも効果があり、一石二鳥。食品ロスを出さないため「根菜は皮をむかず調理している」(40代女性)と野菜を使い切る、"始末"に知恵を絞る工夫も寄せられた。

ランキングの見方

 数字は専門家の評価を点数にした。写真は2位PIXTA提供、ほかは遠藤宏撮影。4、7、8位、日経生活モニター会議特別編のイラストは藤沢愛、鎌田多恵子。

調査の方法

 食品ロスや家事、エコ生活に詳しい専門家11人にゴミを減らす工夫や知恵を寄せてもらい、編集部で集約して合計28項目のリストを作成。専門家にアンケート調査を実施し「個人でも実践しやすい」「ゴミの削減に効果的」などの観点から1~10位まで選出してもらい、点数を編集部で集計した。

今週の専門家

 ▽井出留美(食品ロス問題ジャーナリスト)▽小林祐子(パソナライフケア家事代行プランナー)▽近藤典子(住まい方アドバイザー)▽曽我美穂(エコライター・エディター)▽高橋ゆき(ベアーズ副社長)▽服部雄一郎(「ゼロ・ウェイスト・ホーム」翻訳者)▽藤原千秋(住生活ジャーナリスト)▽本間朝子(知的家事プロデューサー)▽矢野きくの(家事アドバイザー)▽山田亮(家事ジャーナリスト)▽山野萌子(花王商品デザイン作成部)=敬称略、五十音順

(生活情報部 関優子)

[NIKKEIプラス1 2021年3月13日付]

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