2021/3/15

「朝1時間」のモーニングルーティンで自分のリズムを作ろう

では、どうすれば「自己発電」能力を身につけることができるのでしょうか。出社の強制力でリズムを作りづらいこれからは、大事だと思っているけれどなかなか進めることができないことを後回しにせず、朝イチで迷いなく進める工夫をしていくことが大切です。具体的には、始業前の朝1時間を、「やっておいたほうがいいけど今までやっていなかったこと」「時間ができたらやろう」と思っていたことに充てることができるよう、生活パターンに組み込み、習慣化していきましょう。

「邪魔が入らない」「自分で自由にコントロールできる」という理由で、長期休暇などのまとまった時間に、本当はやりたいけどなかなかできないことをまとめて進める方も多いでしょう。休日出勤することで仕事が劇的に進んだ経験がある方もいらっしゃるかもしれません。それと全く同じ環境が、朝の時間なら作ることができます。

「まとまった時間がないとできない」と思い込んでいたことを毎日実践できたら最高だと思いませんか? 余裕がある時間&したいことができる時間を、朝たっぷり毎日取れると人生の充実感が違います。

最近はYouTubeで芸能人や有名人が美容や健康に良い朝の習慣を「モーニングルーティン」としてアップしていることから、「モーニングルーティン」というと、「意識高い」人がやっていることに思われがちですが、むしろ「意志が弱い」「意識が低い」を自覚している人ほど、朝の時間をルーティン化することをおすすめします。なぜなら、「ルーティン」とは、半自動的に結果がでるようなパターンをラクに実現するための「時間割」だからです。

朝のスッキリとした頭で、邪魔が入らない状態のうちに一度時間割を決めれば、あとは決めたタスクを迷いなく進めるだけなので、余計な情報に惑わされて作業を中断してしまう誘惑も断ち切ることができます。

自分のピークをマネジメントしていこう

朝活というと、ものすごく早起きをしないといけないのではないか、と心配する方がいますが、極端な早起きをする必要がありません。「何時に起きるか」「起きる時間の早さ」は実は大した問題ではなく、「始業前」に「1時間」集中できる時間を作ることができればOKです。極端な話、夜勤で午後4時から仕事がスタートなら、究極的には午後3時~午後4時の間の、仕事が本格的に始まる前に今回紹介する方法をやってみても問題ありません。

始業前の1時間のルーティンを習慣化することができると、朝があなたの「ピークマネジメント」の時間となります。ピークマネジメントとは、アスリートが試合の本番に自分を最高の状態に持っていくために、いつもの「勝ちパターン」を儀式として行うことをいいます。

米国の心理学者ミハイ・チクセントミハイ氏は周囲のざわめきが気にならないくらい思いきり物事に集中している状態を「フロー状態」と名付けました。何も考えずに自然と身体が動いてしまうような習慣となれば、余計な雑念にとらわれずに行動の幅が広がります。毎日の「モーニングルーティン」を理想の状態に整えることが、先が見えない時代に最も確実に自分を変える方法なのです。

今回の連載では、朝活で自分の将来に投資するためのコミュニティー「朝キャリ」を主宰する筆者が、読者の朝活やキャリアの悩みに答えつつ、朝キャリメンバーが実践して効果があった「朝1時間」の活用法について紹介していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

池田千恵
朝6時 代表取締役。朝イチ業務改革コンサルタント。慶応義塾大学卒業。外食企業、外資系企業を経て現職。企業の働き方改革、生産性向上の仕組みを構築しているほか、個人に向けては朝活で今後の人生戦略を立てるコミュニティー「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/)を主宰。11年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。