通話重視なら専用アプリ不要で定額通話ができるサービスを

一方で、音声通話を重視する人には2つのプランをお薦めしたい。データ通信量は少なくてもよいという人向けなのが、ケーブルテレビ大手のジュピターテレコム(JCOM、東京・千代田)がMVNOとして展開する「J:COM MOBILE」の新料金プラン「J:COM MOBILE Aプラン ST」だ。

こちらはマイピタ同様1G~20GBの4つのプランが用意されている。従量制の音声通話が付いたプランの場合、20GBでは月額2480円とやや高めである一方、1GBプランは月額980円と安価に設定されている。

それに加えてJ:COM MOBILEは、音声通話定額のオプションとして「かけ放題(5分/回)」を月額850円で、「かけ放題 (60分/回)」を月額1500円で提供している。専用の通話アプリを使う必要なく、最大で1回当たり60分とかなり長時間の通話が定額で利用できる。例えば1GBプランにかけ放題 (60分/回)を追加すれば月額2480円で通話がほぼ定額となり、通話を頻繁にする人に向いている。

「J:COM MOBILE」は通話定額のオプションが充実している。「かけ放題 (60分/回)」を追加すれば、専用の通話アプリを使わずに、1回当たり60分の無料通話を利用できる

通話の頻度も多いがデータ通信も多く利用するという人ならば、日本通信の「合理的20GBプラン」がいいだろう。こちらは高速データ通信量が20GBで月額1980円という料金プランだが、70分の無料通話が付いてくる上に、それを超過した場合でも30秒10円で通話ができる。

こちらもJ:COM MOBILE同様、専用の通話アプリを使うことなく無料通話が利用できる点が大きなメリットだ。他のMVNOも通話定額や無料通話などのサービスをオプションで提供しているが、専用の通話アプリの利用を前提とする場合が多く、使い勝手が悪い。例えば「着信に折り返し電話をする際、うっかりスマートフォン標準の通話アプリを使ってしまい定額通話の対象にならなかった……」といったことが考えられる。

日本通信の「合理的20GBプラン」。月額1980円で20GBの高速データ通信に加え、70分までの無料通話が利用できることから充実度が高い

今後も他のMVNOが、携帯大手に対抗すべく新料金プランを発表する流れがしばらく続くだろう。スマホを安く利用したいなら、大手のプランだけでなくそれらMVNOの新料金プランもしっかりチェックした上で、どのサービスを利用するか検討することをお勧めしたい。

佐野正弘
 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。