月額1880円で20GB、大手より圧倒的に安いプランも

さらに安価な料金を打ち出しているのが、MVNOの大手であるインターネットイニシアティブ(IIJ)が2021年4月1日より提供予定の「IIJmio」の「ギガプラン」だ。これは高速データ通信量に応じて2GBから20GBという5つのプランから選べるサービスだが、注目すべきはその料金だ。

ギガプランで従量制の音声通話(30秒20円)が付いたプランを見ると、2GBで月額780円、4GBで月額980円での利用が可能。20GBのプランに至っては1880円と他のMVNOよりもさらに安い。それでいて高速通信規格「5G」にも無料で対応(2021年6月以降)するのに加え、余った通信量は翌月に繰り越しができるほか、21年6月以降は家族間で通信量をシェアできる仕組みが用意されるなど、データ通信量を無駄なく利用できる仕組みが充実している。

IIJmioの新料金プラン「ギガプラン」。マイピタよりさらに安く、音声付きであれば2GBのプランで月額780円から利用できるほか、eSIMの利用も可能だ

そしてもう一つ、ギガプランの注目ポイントは、「eSIM」への対応だ。eSIMとは端末に内蔵された「組み込み型SIM」のことで、物理的なSIMカードを使わずネット上で契約情報を変更できる。国内で販売されている端末では、米アップルの「iPhone」シリーズや、米グーグルの「Pixel」シリーズなどが採用している。

ギガプランのeSIM向けプランはデータ通信専用だが、2GBで月額400円、20GBで月額1500円と音声付きのプランよりさらに安い。それゆえやや上級者向けだが、例えばiPhoneでメイン回線に携帯大手の物理的なSIMカードを、サブ回線にギガプランのeSIM向けプランを使ってトータルの料金を節約するといった使い方が可能になる。

小容量であればさらに安い料金プランを提示しているのが、ソニー子会社であるソニーネットワークコミュニケーションズだ。MVNOサービス「nuroモバイル」に新たに格安プラン「バリュープラス」を追加した。これは10GB以下の小容量に絞ったプランで、高速データ通信量3GBで月額720円、5GBで月額900円、8GBで月額1350円と、いっそう安い料金を実現している。

さらに3カ月ごとに高速データ通信量をプレゼントする「Gigaプラス」という仕組みが用意されており、5GBプランで3GB、8GBプランで6GBが追加される。この通信量は3カ月間使えるので、5GBプランであれば1カ月で3GBをまとめて使ってもよいし、毎月1GBずつ増量するといった使い方も可能だ。

大容量通信は動画視聴時などに限られているという人なら、KDDI傘下のビッグローブ(東京・品川)の「BIGLOBEモバイル」の新料金プランもお薦めできる。こちらも従量制の音声通話が付いた「音声通話SIM」で、高速データ通信量1GBで月額980円、3GBで月額1200円、6GBで月額1700円での利用が可能だが、最大の特徴は「エンタメフリー・オプション」と呼ぶオプションプランだ。

「BIGLOBEモバイル」の新料金プラン。3GB以上のプランには月額280円の追加で「エンタメフリー・オプション」を適用でき、YouTubeなどの通信量がカウントされなくなる

これは「YouTube」「Apple Music」「radiko」など指定のエンターテインメント系サービス約20種類を利用した時の通信量をカウントしないというもので、これまでは月額480円で提供していたのを、新料金プランの投入に合わせて月額280円に値下げした。適用できるのは3GB以上のプランに限定されるが、3GBのプランに追加した場合トータルで月額1480円での利用が可能なことから、外でYouTubeを頻繁に見る人などには安心感が高い。

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