(2)コミュニケーションミスが防げるから

文字によるコミュニケーションでは、表情や声音を伝えることができないため、対面でのコミュニケーションとは違った配慮が求められます。

わずかな文章の不備が原因で、「誤解を生む」こともあります。総務省総合通信基盤局消費者行政第一課青少年担当が公表した「インターネットトラブル事例集」(2017年度版)の中に、

「うっかり『?』をつけ忘れたために一方的にグループから外されてしまった子ども」の事例が掲載されていました。

クラスの仲良し数人でやっているグループトークにおいて、Cさんは、

「◯◯ちゃんの話ってさー、いっつも面白くない」

とコメント。最後にたった1文字「?」をつけ忘れただけで、Cさんのコメントは、「◯◯ちゃんへの悪口」として受け取られてしまったのです。

「軽い冗談が、他人を傷つけてしまった」「自分の発言が誤解を生んだ」「ネット上で他人と言い合いになった」……。

こうしたトラブルを防ぐためには、「誤解のない文章を作成する力」が必要です。

「書く力」は、ビジネスの基礎スキル

(3)論理的に考える力が身につくから

情報を集め、整理し、矛盾なく文章を書く作業は、「思考力を鍛える作業」でもあります。100冊の中には、「文章の訓練が思考の訓練にもなる」「書く行為=考えること」と力説する著者もいました。

相手に伝わる文章を書くためには、論理的であることが大切です。

論理的とは、「この結論に至った理由はこれだ」と筋道立てて(順序立てて)説明することです。論理的な文章は、「情報に過不足がない」「情報を提示する順番が間違っていない」「根拠、論拠が明示されている」「誤った前提や危険な飛躍がない」ため、情報を正確に伝えることができます。

論理的思考力が身につくと、整合性のある仕事ができるため、ビジネスパーソンとしての評価にもつながります。

次のページ
人を励ましたり、勇気づけたり、元気にするために言葉