変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

下手な鉄砲も数撃てば当たる?

また憂鬱な季節がやってきました。そう言うと多くの人は、「花粉症ですよね。実は私も……」と経験談やうんちくを語り始めます。

いえいえ、それも嫌なのですが、私を憂鬱にさせているのは、ホワイトデーが近づいていることです。お返しに何か気の利いたプレゼントをしなければならず、毎年考えあぐねてしまうのです。こんなのだったら、もらわないほうがマシです。どうせ義理チョコなんだから……。

こんなとき、私は2通りの方法でプレゼントを探します。ひとつは、今話題の商品をネットで検索したり、娘に尋ねたりして調べ出す方法です。大きく外すことはない上に、「なぜこれを?」と問われても、「今、はやっているんだって」と説明がつきます。

続けて読んでいる方はお分かりのように、これが典型的な論理思考(第4回)です。あまり親しくない相手にはこのアプローチを使います。

逆に、親しいときは、まず相手の様子をつぶさに観察します。そのなかから、欲しがっているものではなく、喜びそうなものを見つけ出します。

「へえ、こんなのあるんだ」とヒットすることもありますが、大抵は「はぁ?」と外れてしまいます。それでも、懲りずに毎年繰り返していくと、10回に1回くらい大ヒットが生まれ、「よっしゃ!」と思わずガッツポーズが。これが今回紹介する「デザイン思考」のアプローチです。

新たな市場や顧客を創造するための思考法

ユーザーが潜在的に持っている本質的なニーズを探しだし、斬新な方法で問題解決を図るのがデザイン思考です。背景にあるのは社会の成熟化です。

世の中に商品やサービスはあふれかえり、顕在的なニーズのほとんどが満たされています。しかも、顧客のニーズは多様化する一方で、不特定多数に向けたものでは通用しなくなっています。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック