ビジカジもOK 英海軍のカーゴパンツ

――2組目はネイビーのカーゴパンツを使った着こなしです。

「英海軍のものです。なんといってもシルエットがきれいです。光沢感のある生地や落ち着いた色味も含めて上品ですね」

トップス 1万6000円(クレプスキュール)、パンツ 1万4800円(英軍)、シューズ(私物)

――一見、ミリタリーウエアと分からないほどです。着こなす上で、どんな工夫がありますか?

「サイドのポケットがアクセントになっているので、トップスにはシンプルなコットン素材のニットを合わせています。色は、春らしいベージュにしました。淡い色は今年のトレンドでもありますしね。ほかには、黒やグレー、オレンジなんかもおすすめです」

斜めについた大きなポケットがデザインのアクセントに

――コーディネートへの取り入れやすさも、このパンツの魅力なのですね。

「そうですね。トップスをハイゲージニット(編み目の細かいニット)に変えて、ジャケットを羽織ればビジネスカジュアルにも取り入れられます」

――トップスは日本発のブランドcrepuscule(クレプスキュール)のものですね。

「7年前に『POST78』がオープンした頃から取り扱っているブランドです。洗濯可能なコットン素材と個性的な色使いが特徴です。ゆとりのあるシルエットはトレンド感があり、カジュアルなニットをお探しなら、ぜひ注目してほしいブランドですね」

凹凸のある鹿の子編みの生地
スニーカーの細身のシルエットとモノトーンの配色は、コーディネートを引き締める役割も

――シルエットのバランスも秀逸です。

「トップス同様にボトムスも少しゆったりしているので、コーディネート全体にほどよいリラックス感が生まれます。ちなみに上下で色のメリハリを付けているのは、だらしない印象を与えないためです」

黒ジャケット ヨーロッパのテイストでシックに

――最後は黒のミリタリージャケットを使ったコーディネートです。

「ジャングルファティーグジャケットという、米軍の薄手のジャケットです。市場に出回るのはカーキが多いのですが、今回は軍事演習で敵国の役をやるために作られた、黒のものを選んでいます」

ジャケット 9800円(米軍)、Tシャツ 4800円(ジチピ)、パンツ 4万6000円(テンダー)、シューズ 6万5000円(パラブーツ)

――ミリタリーウエアらしさが薄まっていて、洗練された印象です。他のアイテムについても教えてください。

「ボトムスには英国のTENDER Co.(テンダー)のデニムパンツ、インナーにはイタリアのgicipi(ジチピ)のカットソーを選びました。どちらも王道のアイテムですが、質感や色使いにはヨーロッパのブランドらしい上品さがありますね。“アメカジ”的なテイストで統一しないところも、ミリタリーウエアを着こなす上で大事かと思います」

穴が開いても裂けにくい「リップストップ生地」や肘当てなど、ミリタリーウエアらしい特徴が随所に

――デニムパンツの裾はロールアップした方がいいのでしょうか?

「足元はすっきり見せた方がいいですね。テンダーは二重にまくり上げる『ダブルターンアップ』というロールアップの方法を推奨しています。産業革命時代に英国の労働者の間ではやったそうです。そういったうんちくを抜きにしても、コーディネートのアクセントになるので、おすすめしたいですね」

インナーはイタリアの肌着ブランド、ジチピのカットソー。コットン100%のなめらかな肌触りとトレンドを加味したリラックスサイズが特徴
裾を長めにひと折りし、それをもう一度折る「ダブルターンアップ」

――シューズはParaboot(パラブーツ)ですね。

「足元はレザーシューズで大人らしく見せています。そして何より、僕自身、普段からよく着ているから。取り入れるだけでコーディネート全体がすっきりまとまるので、困ったときには頼ってしまいますね」

※表示価格は税抜き。

文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/) 写真:加藤潤


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